アート

2026.01.11 12:00

混乱の時代のアートフェアの意義 「フリーズ」ディレクターが語る

フリーズのアーティスティック・ディレクターのイヴァ・ラングレイ(Max Cisotti/Dave Benett/Getty Images for Frieze)

──近年のフェアで特に重点を置いている新興ギャラリーや新進アーティストは、アートフェアの未来を形作る上でどのような役割を果たしていくと思われますか?

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新興ギャラリーはリスクを負ってフェアに参加します。新しいアイデアを紹介し、既存のヒエラルキーに挑んでいます。2024年にリニューアルし、好評を博した「フォーカス」のセクションは今後も、創業から12年目までのギャラリーが出展するものとします。また、会場のエントランス近くにこうしたギャラリーのためのスペースを設けることで、来場者の関心を引きやすくします。

2025年には新たに、Squire、Bombon、Coulisse、Cylinder、Gatheringをはじめとする多くのギャラリーが、初めて出展しました。非常に嬉しく思っています。

──国際的なアートフェアが環境に及ぼす影響に、より厳しい目が向けられています。持続可能性に関するフリーズの具体的な取り組みについて、教えてください。

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フェアの運営、インフラ、計画、パートナーシップまでのあらゆる面において、持続可能性は戦略的にも重要な優先事項です。環境影響を軽減するため、ギャラリーをはじめとする関係者と協力し、努力しています。

アートに関連のある分野全体において最善とされている方法を取り入れているほか、今年は非営利団体のGallery Climate Coalition(ギャラリー気候連合、GCC)が設立5周年を迎えたことを記念して、彼らの新たなイニシアチブをサポートすることにしました。

私たちはフリーズの環境フットプリントを改めて検証し、制作から輸送、物流までにおいて、二酸化炭素排出量を削減しました。また、廃棄物を削減するため、会場に設営するテントにはより多くの再利用可能な素材と、モジュラー構造を取り入れました。そのほか、輸送においてはより環境負荷の小さい方法を採用し、使い捨てプラスチックの使用も削減しています。 

私たちにとって、持続可能であることは社会的・文化的な責任でもあります。公正な賃金、公平なパートナーシップを実現すること、そして地域社会を支援することでもあります。フリーズは責任ある透明性を持ったグローバル・イベントの模範になることを目指しています。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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