アート

2026.01.11 12:00

混乱の時代のアートフェアの意義 「フリーズ」ディレクターが語る

フリーズのアーティスティック・ディレクターのイヴァ・ラングレイ(Max Cisotti/Dave Benett/Getty Images for Frieze)

アートの世界はここ6年ほどの間に大きく変化し、それとともにフリーズも進化してきました……私はこれまで以上に、つながりと持続可能性、さらなるアートの発展につながるようなエコシステムの形成を重視するようになっています。フリーズ・ロンドンは現在、この街のクリエイティブなエネルギーを反映するものであると同時に、発見と対話、大志のためのグローバルなステージにもなっています。

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2025年10月13日、ロンドンで開催された"Don't Look Back"UNIT Frieze Week Show(Photo by Hoda Davaine/Getty Images)
2025年10月13日、"Don't Look Back"UNIT Frieze Week Show(Hoda Davaine/Getty Images)

──対話と議論の場を生み出すアートは、混乱の時代に大きな役割を果たします。現在の国際政治情勢からみて、表現の自由と先進的な思想を守るために、フリーズのように開かれ、独立したフェアにできることは何だと思われますか?

開催期間中に限られてはいますが、アートフェアは自由な意見交換のために欠かせない市民空間を提供します。フリーズは国境、宗教、立場や考え方を越えて、人々が集まる場所です。私たちの役割は、複雑な、あるいは心地よいとは言えない場合もあり得る会話のためのプラットフォームを創り出すことです。

リスクを負って活動するアーティストたちやギャラリーを支援することは、表現の自由を守ることでもあります。そしてまた、文化的な対話を支えるインフラを守ることでもあります。

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また、ガスワークス(Gasworks)、アート・ファンド(Art Fund)、ノッティンガム・コンテンポラリー(Nottingham Contemporary)といった非営利団体にも光を当てることは、公平な表現と、世代を超えたメンターシップの育成を確実なものにします。

──競合する国際アートフェアとの関係において、フリーズをどのように位置づけていますか?

フリーズの特徴は、エネルギーと知的好奇心にあふれたキュレーションです。ほかのフェアとの違いは、私たちは商業的な面での強みと、文化的な面での奥深さのバランスを維持してきたということです。

フリーズはアートとの出会いの場であるだけでなく、アイデアを広める空間でもあります。ロンドンが世界第2位のアート市場であるということも、フリーズに独自の強みを与えています。

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編集=木内涼子

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