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2026.01.07 09:00

マスクが断言、「2026年はシンギュラリティの年」──テック界の巨人たちが予測するAIの未来

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ハッピーニューイヤー。米国時間1月5日の月曜日、米国テック界で最も名の知れた人物がせっせと仕事に励んでいる。Xに投稿し、AIによる「審判の日」──人間の取るに足らない認知能力をはるかに凌駕する機械を目の当たりにする日──について書き立てているのだ。

そう、イーロン・マスクが「ツイート」した。それもたった7語で。内容はこうだ。「2026 is the year of the Singularity.」(2026年はシンギュラリティの年だ)。

念のため言い添えるが、過去には、マスクはAIのリスクについて声高に語り、それが非常に「よろしくない方向」に行き得ると警告していた。つい先ごろの2025年10月にも、AIが「悪い方向に行き」、人類に大混乱をもたらす確率は10~20%だと見積もっていた。これは、ジェフ・ヒントンのような人物の同種の警告に連なるものだ。なおヒントンは、私たちが生き延びるための唯一の戦略はAIを私たちの「母親」にすることだと示唆している。

ダリオ・アモデイやサム・アルトマンも──警鐘を鳴らすのは、マスクだけではない

マスクだけがこうした警鐘を鳴らしているわけでは決してない。10月のPopular Mechanics誌の記事を見てほしい。そこでは、シンギュラリティ(技術的特異点)がいつ起きるかについての「予測が氾濫している」と指摘されている。

米国テック界のほかの“国家元首”たちについて言えば、過去1年の間に、Anthropicのダリオ・アモデイは「強力なAI」が早ければ2026年にも到来し得ると予測し、それを「シンギュラリティ」的な瞬間だと呼んだ。またOpenAIのサム・アルトマンは、「The Gentle Singularity」(穏やかなシンギュラリティ)と題するエッセイで、AGI(汎用人工知能)の到来について同様の形で論じている。

こうした予測以外にも、ソフトバンクの孫正義、元グーグルCEOのエリック・シュミット、未来学者のデイビッド・ウッド、AI倫理学者/研究者のネル・ワトキンスなどが、それぞれ独自の予言を口にしてきた……リストは本当に尽きない。多くの方面では、詩人イェイツの言葉を借りれば、“荒々しい獣が生まれるためにベツレヘムへとよろよろ歩いて向かっている”という大まかなコンセンサスがある。だが、それは「再臨」ではない。最初の到来なのだ。

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翻訳=酒匂寛

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