リーダーシップ

2026.01.09 12:00

2026年、「もう使うべきではない」6つのビジネス用語 本来の意味が失われている

Shutterstock.com

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私はバズワードを使う人間ではない。大半のバズワードはすぐに消え、長く使われるものもいくつかある。だが、緊急性があり実行可能なものに聞こえるが、どちらも実現しないものもある。そうしたバズワードは単に消えるだけではない。中身が伴わず「破綻」する。

リーダーシップの言葉遣いは重要だ。不明確な言葉は曖昧な思考を隠す。リーダーがバズワードに頼るとき、何かを覆い隠そうとしていることが多い。生産的に聞こえる一方で、実際に何が起きているのか、機能しているかどうかを明確に指摘する困難な作業を回避する手段だ。Duolingo(デュオリンゴ)とLinkedIn(リンクトイン)による8カ国にまたがる8000人以上のビジネスパーソンを対象とした調査では58%が同僚の専門用語の過剰使用を問題視している。

2026年には以下の6つのバズワードが廃れる。言語の流行りが理由ではない。リーダーたちがようやく、これらの言葉が約束するものと実際に招くものとの隔たりに気づき始めたからだ。

1. シナジー(相乗効果)

この言葉は長年、あまり使われなくなっている。元々は「力を合わせる」という意味だった。単純明快だ。だが語源であるギリシャ語から現代の会議室で使われるようになる過程で、「合併すれば良いことが起こる」ことを短く表す言葉となった。

実際のところはこうだ。リーダーは統合作業をすることなく組織変更を正当化するのに「シナジー」という言葉を使う。最高財務責任者(CFO)が2つのチームの統合で「シナジーが創出される」と発表する時、たいていコスト削減とそれを戦略と呼ぶことを意味する。科学的で必然的な言葉に聞こえるため、従業員は頷く。だが半年後、統合されたチームを訪れて何が生み出されたかを問うと、困惑しか返ってこない。

問題は協業そのものではない。リーダーが実際に期待している成果への言及を避ける曖昧な言葉遣いにある。「シナジー」はコミットメントが必要な場面で具体性を回避する手段となっている。

代わりに求められるもの

実際の統合作業に関する明確さ。チームを統合するなら、個別では達成できない共同で成し遂げる目標を明示すること。「引き継ぎの遅れを減らし、第2四半期に顧客維持率を15%向上させるために営業とカスタマーサクセスを統合する」といった文言は具体的で、人々が目指すことができるものだ。「シナジー創出」は会議で微笑みながら聞き流され、席に戻れば即座に忘れ去られる言葉だ。

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翻訳=溝口慈子

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