9位 ザック・ブライアン
収入:7000万ドル(約109億円)
2025年に最も稼いだカントリーアーティストとなったのが、ザック・ブライアン(29)だ。2025年5月にはワーナー・レコードと大型契約を結び、これまでの楽曲の出版権を売却するとともに契約を更新した。契約全体の評価額は3億5000万ドル(約546億円)とされ、フォーブスはこの取引による実質的な取り分を約4800万ドル(約75億円)とみている。楽曲のセールスや「Quittin’ Time Tour」の2025年公演からも2000万ドル(約31億円)超を稼いだ。ポールスターによると、このツアーは2024年10月に始まって以降に累計1億5960万ドル(約249億円)の興行収入を上げている。
10位 バッド・バニー
収入:6600万ドル(約103億円)
バッド・バニーは、2025年のスポティファイ「世界で最も再生されたアーティスト」に選出された。同タイトルの獲得は4度目となる。総再生回数が198億回に達した彼のストリーミングからの収入について、フォーブスは3000万ドル(約47億円)弱と推定している。ただし、この年の収入の柱となったのは、故郷プエルトリコで行った30以上のレジデンシー公演だ。「No Me Quiero Ir de Aquí(ここを離れたくない)」と題されたこの公演において、バニーは約4000万ドル(約62億円)を得たとフォーブスは推定している。2025年7月には映画『Happy Gilmore 2』に出演し、2025年9月には第60回スーパーボウル(2026年2月開催)のハーフタイムショーへの出演も発表された。
11位 ポスト・マローン
収入:6200万ドル(約97億円)
ポスト・マローンは2025年7月、全米を巡る「Big Ass Stadium Tour」の最中に30歳の誕生日を迎えた。このツアーは興行収入1億9780万ドル(約309億円)を記録し、サンフランシスコで行われた完売公演では、6万5000人の観客がバースデーソングを合唱する一幕もあった。フォーブスは、このツアーによってマローンが手にした純利益を約5000万ドル(約78億円)と推定している。
12位 エド・シーラン
収入:6000万ドル(約94億円)
『Shape of You』で知られるエド・シーラン(34)は2025年9月、4年にわたって続いた「+=÷×」と題したツアーをついに終えた。同ツアーは累計8億7570万ドル(約1366億円)の興行収入を上げ、史上4番目に稼いだツアーとなった。そして同月には8作目のスタジオアルバム『Play』をリリースし、数学記号を冠したアルバムシリーズに区切りをつけた。今後のアルバム名は、音楽プレーヤーの操作記号に着想を得た新たなシリーズに移行するとされ、『Pause』『Rewind』『Fast Forward』に続き、最後は『Stop』になると報じられている。2025年12月には、『Play』を引っ提げた「Loop Tour」をスタートさせており、2026年6月には米国公演も予定されている。
13位 タイラー・ザ・クリエイター
収入:5300万ドル(約83億円)
タイラー・ザ・クリエイター(34)は2025年、ケンドリック・ラマーに次ぐ年間2番目の興行収入を誇るラップツアーを行い、約100公演で1億7450万ドル(約272億円)を売り上げた。2025年7月には、前作『Chromakopia』のリリースから9カ月という短期間で9作目のアルバム『Don't Tap the Glass』をサプライズ発表した。タイラーは、このアルバムを発売3日前に告知し、ロサンゼルスで開いたリスニングイベントのチケットを5ドル(約780円)で販売した。同アルバムは発売初週に19万7000ユニットを売り上げ、ビルボード200で初登場1位を獲得。これでキャリア通算4度目の首位となった。タイラーは、全カタログで世界累計975万ユニット相当を2025年末までに販売し、ロイヤルティ収入として約2500万ドル(約39億円)を得たとフォーブスは推定している。
14位 メタリカ
収入:5300万ドル約83億円)
メタリカは2025年もツアーを継続し、2023年に始まった「M72 World Tour」で30都市以上を回った(2026年に終了予定)。同ツアーの30公演のスタジアムライブによって、メタリカは、グッズ販売を含めて約4000万ドル(約62億円)を稼いだとフォーブスは推定している。公演ごとにセットリストを変える「ノー・リピート」方式を採用したことも話題を呼び、興行収入を押し上げた。
15位 レディー・ガガ
収入:5200万ドル(約81億円)
レディー・ガガは2025年3月に発表したスタジオアルバム『Mayhem』で、ビルボード200初登場1位を獲得。これで同チャート首位は7作目となった。ブルーノ・マーズとの共演曲『Die with a Smile』により、通算14度目となるグラミー賞も手にしている。夏に開始した15カ国を巡るワールドツアー「The Mayhem Ball」は、2026年4月まで続く予定で、ビルボード・ボックススコアによると、北米公演の序盤のみで興行収入はすでに1億ドル(約156億円)を超えている。また2025年5月、ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナ海岸で無料公演を行い、250万人を超える観客を魅了した。
16位 ビリー・アイリッシュ
収入:5200万ドル(約81億円)
ビリー・アイリッシュ(24)は、2025年「最も稼いだミュージシャン」の最年少メンバーだ。16歳で音楽活動を本格的にスタートし、2019年版のフォーブス『Forbes 30 Under 30』に選ばれた。現在の収入規模は、すでに「8桁ドル」(1000万ドル[約15億6000万円]以上)に達している。2025年11月に「Hit Me Hard and Soft Tour」の海外公演を終えたアイリッシュは、この1年で約70公演を行い、過去12カ月間の興行収入は推定1億9000万ドル(約296億円)に達した。
アイリッシュは2024年、客席にマーク・ザッカーバーグがいた公演で、「ビリオネアのあなたは、なぜビリオネアでいるの?」と問いかけ、議論を呼んだ。現状の勢いが続けばいずれアイリッシュは、同じ疑問を自分自身に向ける日が来るかもしれない。


