以下に、フォーブスがまとめた「2025年に最も稼いだミュージシャン」を掲載する。
1位 ザ・ウィークエンド
収入:2億9800万ドル(約465億円)
ザ・ウィークエンドは2025年1月、6作目のスタジオアルバム『Hurry Up Tomorrow』をリリースした。同アルバムは発売初週にアルバム換算で49万0500ユニットを売り上げ、ビルボード200で初登場1位を獲得した。2025年11月には「After Hours Til Dawn Tour」の2026年公演分のチケット先行販売を行い、その時点で同ツアーの累計興行収入は10億ドル(約1560億円)を突破した。このツアーは、史上3本目のこの水準に達したツアーとなり、男性ソロアーティストとしては歴代最高の興行収入を記録した。
2025年に実施した40公演超から得た利益は約7700万ドル(約120億円)と推定されており、2025年12月初めに成立したリリック・キャピタルとの音楽カタログ取引も追い風となって、ザ・ウィークエンドは2025年を「最も稼いだアーティスト」として終えた。
2位 テイラー・スウィフト
収入:2億200万ドル(約315億円)
2024年の「ジ・エラズ・ツアー」で大成功を収めたスウィフトは、その翌年に12作目のスタジオアルバム『The Life of a Showgirl』を年間1位に送り込んだ。この作品は、2025年10月のリリースにもかかわらず、2025年のあらゆるセールス記録を塗り替えた。世界全体での初週アルバム換算売上は550万ユニットを超え、アデルの『25』を抜いて音楽史上最大の初週売上を記録した。
スウィフトはまた、「ジ・エラズ・ツアー」最終公演の配信権と、舞台裏を追った全6話のドキュメンタリーシリーズについて、Disney+と配信契約を結んだ。フォーブスは、この契約による手数料などを差し引いた後の収入を約8000万ドル(約125億円)と推定している。再録音アルバム4作を含む全16作のカタログによる再生実績により、スウィフトはスポティファイの2025年版「世界で最も再生されたアーティスト」ランキングで、バッド・バニーに次ぐ2位に入った。
3位 ビヨンセ
収入:1億4800万ドル(約231億円)
ビヨンセは2025年4月、全32公演の「Cowboy Carter Tour」をスタートさせた。このツアーは興行収入4億760万ドル(約636億円)を記録。ビルボード・ボックススコア史上「最も稼いだカントリーツアー」となったほか、史上最速で4億ドル(約624億円)を突破したツアーにもなった。9都市に絞った「ミニ・レジデンシー形式」という画期的な戦略も成功させ、ロサンゼルスのSoFiスタジアムでは、女性アーティストとして単一会場での史上最高興行収入を打ち立てた。こうした成功の積み重ねにより、ビヨンセは2025年にビリオネアの仲間入りを果たした。彼女は現在、テイラー・スウィフト、リアーナ、ブルース・スプリングスティーン、そして夫のジェイ・Zと並ぶ、推定資産が10億ドル(約1560億円)を超えるミュージシャンの1人となっている。
4位 ケンドリック・ラマー
収入:1億900万ドル(約170億円)
2025年に最も稼いだラッパーとなったケンドリック・ラマーは、1億3350万人が視聴したとされる第59回スーパーボウルのハーフタイムショーでヘッドライナーを務め、年をスタートさせた。このステージでは、2025年「最も稼いだミュージシャン」で7位に入ったドレイクを名指しで批判したディストラック「Not Like Us」を披露し、大きな話題を呼んだ。このパフォーマンスをきっかけに、ラマーが2024年に発表したアルバム『GNX』への関心が再燃し、同作は、2025年の米国市場において、最初に100万枚超の売り上げを記録したヒップホップアルバムとなった。2025年4月には、2025年「最も稼いだミュージシャン」で20位に入ったSZAとの共同ヘッドライナーによる「Grand National Tour」をスタート。このツアーは興行収入3億5870万ドル(約560億円)を記録し、ジェイ・Zとビヨンセが2018年に行ったツアーを上回る「史上最も稼いだ共同名義ツアー」となった。
5位 コールドプレイ
収入:1億500万ドル(約164億円)
コールドプレイは、2025年も精力的にツアーを展開した。2022年3月に始まった「Music of the Spheres World Tour」は、韓国、インド、香港、カナダ、アラブ首長国連邦など、世界各地のスタジアムで約50公演を実施し、年間の興行収入は推定3億7500万ドル(約585億円)に達した。ビルボードによると、この長期ツアーはすでに史上最多のチケット販売数を記録しているという。累計興行収入は現時点で15億ドル(約2340億円)に迫っており、歴代最高興行収入ツアーの座を巡って、テイラー・スウィフトの「ジ・エラズ・ツアー」を射程圏に捉えている。
6位 シャキーラ
収入:1億500万ドル(約164億円)
コロンビア出身のポップスター、シャキーラ(48)は、「Las Mujeres Ya No Lloran(女はもう泣かない)ワールドツアー」を大成功させた。ビルボードによると、このツアーの興行収入は3億2740万ドル(約511億円)に達し、女性アーティストによるラテン音楽ツアーとしては過去最高を記録した。シャキーラは2025年12月初め、ステージに2人の息子を迎え入れ、最新アルバムに収録された彼らに捧げた楽曲「Acróstico」を披露した。
7位 ドレイク
収入:7800万ドル(約122億円)
ドレイクは2025年、オーストラリアとニュージーランドのツアーで活動を開始。2025年2月14日のバレンタインデーには、同じカナダ出身のアーティストであるパーティーネクストドアと共作アルバム『$ome $exy $ongs 4 U』を発表し、2025年7月には同作を携えて再びツアーに乗り出した。彼は、2本のツアーで40公演以上をこなし、約3000万ドル(約47億円)を稼いだと推定されている。ドレイクはまた、これまでに発表してきた8作のアルバムで約5000万ドル(約78億円)のストリーミング収益を生み出したとみられている。フォーブスは、彼のストリーミング収入が、テイラー・スウィフトに次ぐ規模だと推定している。
8位 クリス・ブラウン
収入:7400万ドル(約115億円)
クリス・ブラウン(36)は、2025年の年初にアルバム『11:11 Deluxe』でグラミー賞の最優秀R&Bアルバム賞を受賞し、13年ぶりとなる2度目の同賞に輝いた。キャリア20周年を記念するスタジアムツアー「The Breezy Bowl XX Stadium World Tour」(2025年10月に終了)は、4カ月間で興行収入2億8500万ドル(約445億円)を記録し、フォーブスの試算で約6000万ドル(約94億円)を彼は手にした。また、2025年に販売したアルバム換算525万ユニット分の楽曲から、ロイヤルティ収入として約1300万ドル(約20億円)を得たとみられている。


