「餅といえば正月に食べるもの」。そんなイメージはいまも根強いのではないだろうか。年末にまとめて買い(またはついて)、正月が終わるころまで食べる。多くの家庭で餅は行事と結びついた食材として位置づけられてきた。
一方で、料理メディア Nadia のユーザー調査では、年中問わず餅を食べている人が約4人に1人いることがわかった。

【調査概要】
調査期間:2025年10月31日~11月6日
回答者数:Nadiaユーザー1078人が回答
調査機関:自社調査
調査対象: Nadiaに登録しているユーザー
調査方法:メールマガジンにてアンケート回答を募集
店頭を見渡すと、年末年始は売り場に多くの餅が並ぶものの、正月を過ぎるとその量や種類は徐々に減っていく。その様はあまりにも当たり前で「やはり餅は季節もの」というイメージが刷り込まれてしまうのだが、本当に餅は「季節もの」な食材なのだろうか。
同調査では、「いつ頃まで餅を食べるか」という問いに対し、「買った分や在庫がなくなるまで」と答えた人が多かった。年中食べる層が存在する一方で、多くの人は正月に購入した餅を「在庫処分のため粛々と消化」するために食していることがわかる。

「余ったお餅」の活用
餅についての悩みとして1位にあがったのは「食べ方がいつも同じで飽きる」というマンネリ化だった。Nadia内での検索データを見ると、「餅アレンジ」という言葉をはじめ、「餅ピザ」「餅グラタン」「餅巾着」などの検索が目立ち、餅を材料にしたレシピを探していることがわかる。手元にある餅を「いかに飽きずに食べきるか」の工夫がこの検索結果に表れていた。

お餅は「朝食向き」
ここからは筆者の個人的な見解だ。筆者自身は餅が手に入るかぎり、一年を通して食べている。調査でいう「4人に1人」に含まれる部類だ。おもに朝食として取り入れている。理由は明快。保存がきき、焼くだけ、あるいは電子レンジで温めるだけで食べることができるからだ。味付けもしょうゆや塩など最小限で済む。朝の慌ただしい時間帯に、これほど手軽な主食は少ない。
加えて、腹持ちがよい点も大きい。餅は消化吸収がよくエネルギーになりやすい食材だ。さらには組み合わせ次第で朝食としての完成度は一気にあがる。納豆や卵、海苔、味噌汁、あるいは吸い物の素を添えるだけで、炭水化物だけに偏らない食事が成立する。特別なアレンジをしなくても、十分に満足度の高い朝食になる。
餅は正月の象徴としてだけでない。そんなことが今回の調査からは見えてくる。日本が誇る保存食「餅」を身近で日常的な食材として見直してみる。今年はそんな一年にしてもいいのかもしれない。



