2025年にビリオネアとなった注目のAIスタートアップ創業者
以下に、2025年にビリオネアとなった注目のAIスタートアップ創業者を資産額の多い順に掲載する。
エドウィン・チェン
純資産:180億ドル(約2.8兆円)
○資産源:Surge AI○国籍:米国
エドウィン・チェンは5年足らずで、データラベリング企業Surge AI(サージAI)を巨大企業へと育て上げた。2024年に12億ドル(約187億円)の売上を計上した同社はこれまで、ベンチャーキャピタルからの資金調達を報じられていない。Surge AIの顧客には、グーグル、メタ、マイクロソフトのほか、AI研究機関のAnthropicやMistralが名を連ねており、評価額は売上規模のみを基準にしても推定240億ドル(約3.7兆円)に達している。
CEOであるチェンが保有する同社の持ち分は推定75%で、その価値は約180億ドル(約2.8兆円)に上る。これによりチェンは、米国の400人の富豪を掲載する長者番付「フォーブス400」2025年版に新たに加わった富豪のうち、最も資産額の大きい存在となった。37歳の彼は同リストの中で最年少だった。
ブレット・テイラー、クレイ・ベイバー
純資産:各25億ドル(約390億円)
○資産源:Sierra○国籍:米国
シリコンバレーの著名起業家であるブレット・テイラー、クレイ・ベイバーは、2023年に創業したスタートアップSierra(シエラ)が、9月に評価額100億ドル(約1.6兆円)で3億5000万ドル(約546億円)を調達したことでビリオネアとなった。Sierraは、アパレル小売大手のザ・ノース・フェイスやEVメーカーのリビアンなど、数百社の大企業向けに、カスタマーサービスをAIエージェントに置き換えるサービスを提供している。同社によると、顧客の過半数は年間売上高が10億ドル(約1560億円)を超えており、20%は売上高が100億ドル(約1.6兆円)以上という。フォーブスの推計では、テイラーとベイバーはそれぞれ、Sierraの株式を約25%ずつ保有している。
ブレンダン・フーディ、アダルシュ・ヒレマス、スーリヤ・ミドハ
純資産:各22億ドル(約3432億円)
○資産源:Mercor○国籍:米国
ブレンダン・フーディ、アダルシュ・ヒレマス、スーリヤ・ミドハの3人は、2023年に創業したスタートアップMercor(メルコア)が10月に評価額100億ドル(約1.6兆円)で3億5000万ドル(約546億円)の資金調達を実施したことで、22歳にして史上最年少の「自力で富を築いたビリオネア」となった。23歳でビリオネアとなったマーク・ザッカーバーグの記録を塗り替えた形だ。Mercorは、OpenAIやアンソロピック、メタなどのシリコンバレーの有力AI研究機関を顧客に、専門家や博士号取得者を採用してデータの評価や微調整を行い、AIモデルの訓練を支援している。フォーブスの推計によると、共同創業者3人はいずれも同社の株式を約22%ずつ保有している。
アントン・オシカ、ファビアン・ヘディン
純資産:各16億ドル(約2496億円)
○資産源:Lovable○国籍:スウェーデン
「バイブ・コーディング」を掲げるスタートアップLovable(ラバブル)の共同創業者であるアントン・オシカ、ファビアン・ヘディンは、12月に評価額66億ドル(約1兆円)で3億3000万ドル(約515億円)の資金調達を実施し、ビリオネアとなった。Lovableは、プログラミング経験のない利用者でも、テキストによる指示だけでウェブサイトやアプリを作成できる点を売りにし、創業から8カ月で年換算売上高が1億ドル(約156億円)を突破した。これにより、同社は史上最速で成長したソフトウエア企業となった。フォーブスの推計では、オシカとヘディンはそれぞれ、Lovableの株式を約24%ずつ保有している。


