宇宙

2026.01.06 14:00

「惑星の王」が見ごろを迎え、月が「獅子の心臓」を隠す 今週の夜空

木星の「大赤斑」と南半球の嵐。米航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ジュノー」が2019年2月12日に木星への接近観測を行った際に撮影した3枚の画像から作成(Enhanced image by Kevin M. Gill (CC-BY) based on images provided courtesy of NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS)

木星の「大赤斑」と南半球の嵐。米航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ジュノー」が2019年2月12日に木星への接近観測を行った際に撮影した3枚の画像から作成(Enhanced image by Kevin M. Gill (CC-BY) based on images provided courtesy of NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS)

今週は星空の下へ散歩に繰り出したい。1月の第2週は月が欠け始め、宵の空が日に日に暗さを増していく。冬を象徴する1等星や星座たちの晴れ舞台だ。そして、木星はこの1年間で最も明るく輝く。

明るい星といえば金星がすぐに思い浮かぶが、今週は探しても徒労に終わるだけなのでやめておこう。金星は7日に「外合」となり、地球から見て太陽の真裏に位置するため今は見えない。2026年1月6日から始まる1週間の夜空の見どころをまとめた。

1月7日(水)未明:レグルス食

6日宵から7日明け方にかけて、欠け始めた月がしし座の1等星レグルスに大接近し、7日午前1時頃~2時過ぎに月がレグルスを隠す恒星食(レグルス食)が起こる。2つの天体が南天高く弧を描いて夜を旅する間、月はほとんどの星を圧倒する明るさで輝く。

レグルス食 各地の予報(国立天文台)
レグルス食 各地の予報(国立天文台)

1月10日(土):木星がふたご座で衝

今宵の主役は木星。地球を挟んで太陽と正反対の位置にくる「衝(しょう)」となり、日没の頃に東から昇り、真夜中に天頂に達し、夜明けに西に沈む。ふたご座でマイナス2.7等級の強烈な輝きを放ち、1等星ポルックスと並んで夜通し空に君臨する。

2026年1月10日(東京:午後8時頃)の東の空(Stellarium)
2026年1月10日(東京:午後8時頃)の東の空(Stellarium)

夜の帳が下りてしばらくは南西の空に土星が見えているため、一晩のうちに2つの巨大惑星を観察できる珍しい機会だ。ただし、木星の方が際立って明るい。4大衛星(ガリレオ衛星)を双眼鏡で探したり、雲の帯がつくる表面の縞模様を小型望遠鏡で眺めたりするなら、今夜を置いて他にない。

1月11日(日)夜明け前:下弦の月とスピカ

早起きして、おとめ座の1等星スピカと下弦の月の共演を見よう。夜半に昇ってくる月は、未明~明け方にスピカと接近する。

2026年1月11日(東京:午前4時頃)の南東~南南東の空(Stellarium)
2026年1月11日(東京:午前4時頃)の南東~南南東の空(Stellarium)

今週の星座:おうし座

おうし座は最も古い星座のひとつ。太陽系に最も近い散開星団であるV字型のヒアデス星団と、1等星アルデバランを牡牛の頭に見立て、その周囲の星々を結んで形づくられている。有名なプレアデス星団(すばる)も、おうし座の一部だ。この時期は暗くなってすぐ東の空でアルデバランの上方を探すと見つかる。

おうし座とオリオン座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)
おうし座とオリオン座(E. Slawik/NOIRLab/NSF/AURA/M. Zamani)

おうし座で2番目に明るいエルナト(おうし座ベータ星)とその下方にあるゼータ星(天關)を先端に戴く2本の角は東を向き、牡牛を追って昇ってくる狩人のオリオン座に向かって突進する姿を描いている。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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