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2026.01.07 17:00

あなたの恋愛はなぜいつも同じパターンを繰り返すのか──心理学者が明かす「3つの理由」

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苦しみを楽しむ人はいない。感情的に距離を置く相手とばかり付き合う人は、無視されるのが好きだからでも、混乱に引き寄せられるからでもない。それでも多くの人が過去の恋愛を振り返るたびに恐ろしい既視感を覚える。

ある時点を過ぎると、この繰り返しが自分の欠点だと受け止めざるを得なくなる。「なぜいつもこうなるのか」「なぜ自分にばかり起こるのか」と自問する。そして往々にして、道徳的なもの、つまりお粗末な判断や低い自己肯定感、心の傷に行き当たる。確かにそうした解釈には真実の要素がいくつか含まれていることもある。だが大多数の人にとって、こうした繰り返されるパターンの主な原因は自尊心の欠如や知性の不足ではない。

心理学の研究によると、こうしたパターンはすでに知っていることを好むという神経系が性質の副産物である可能性が高い。神経系の性質によってなぜ不適切なパートナーを選ぶことにつながるのか、その理由を3つ挙げる。

1. 慣れ親しんだ苦痛か、それとも未知の安全性かの選択

心理学において最も奇妙でありながら根強い真実の1つは、幸福よりも慣れ親しみの方が安全に感じられるということだ。この意味で、関係の状態がすでに経験したものと似ている場合、まず「知っていること」として、次に「不快なもの」として認識される。直感に反するように聞こえるが、こうした現象がなぜ起きるのか、トラウマボンド(トラウマ性の絆)に関する研究で理解できる。

専門誌『Journal of Social and Personal Relationships』に2022年に掲載された研究では、深刻な精神・心理・身体的虐待を受けた人でさえ、自分を傷つけた相手に強い絆を感じると報告することが多いことが示された。トラウマボンドが特に顕著なケースでは、被害者が加害者とずるずる関係を続けたり、加害者の元に戻ったりすることさえある。

この種の絆は、苦痛と安堵が同じところから生じる時に形成される。そのため神経系は、不安定さと結びついている相手を、親密さと同じように結びつけることを学ぶ。脳は「愛」と「不安定さ」に関するさまざまな信号を大量に受け取り、その結果、この2つを混同し始める。

このパターンが生じると、混乱した枠組みにあてはまらない関係は妙につまらないものに感じられる。最悪の場合、安全でないと感じられさえする。平穏は退屈と解釈され、安心感は相性の悪さと誤解されるかもしれない。

結果として、慣れ親しんだ痛みは未知の安全感を上回る。傷つくという事実は、「知っている」ように感じられるという事実には劣る。そして未知のものは、客観的に健全であっても単に不慣れであるというだけで不安を引き起こす。

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翻訳=溝口慈子

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