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2026.01.10 09:15

タイパ重視の現代人が断捨離したいのはサブスクより「人間関係」

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年末の大掃除で不要な物を処分し、すっきりした気分で新年を迎えた人も多いだろう。だが今、人々が整理したいと思っていたのは物だけではなかったようだ。

コーチング事業を展開する株式会社ミズカラが2025年11月に実施した「年末年始に断捨離したいもの」調査から、意外な結果が明らかになった。

断捨離予定の最多は不要な物

調査で年末年始に断捨離を予定している人は60.6%で、約6割が何らかの整理を計画していることがわかった。

断捨離したい対象として最も多かったのは「不要な物(服・本・家具など)」で46.0%。一方で「断捨離をしない」と答えた人も39.4%いた。

注目すべきは、「人間関係(SNS・LINE整理含む)」を断捨離したいと答えた人が12.6%で、「サブスクリプションサービス」(5.8%)の2倍以上に上ったことだ。

他にも「古い習慣や考え方」(14.4%)、「仕事やプロジェクト」(6.8%)などの項目があったが、人間関係を整理したいという意識の高さが際立つ結果となった。

人間関係にも「タイパ」が影響

人間関係を断捨離したいと答えた人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「時間や労力を奪われると感じるから」で57.1%と過半数を占めた。

次いで「ライフステージが変化し話が合わなくなると感じる」(33.3%)、「一方的に利用されていると感じる」(22.2%)、「本来の自分でいられないと感じる」(22.2%)、「マウンティングや比較されるのが嫌」(20.6%)、「自分を大切にしてくれないと感じる」(19.0%)、「金銭感覚が異なる」(15.9%)と続いた。

「時短調理」や「時短術」といった言葉がメディアで頻繁に取り上げられ、タイムパフォーマンス(タイパ)意識が高まる現代。実りのない人間関係で感じるストレスも「時間を奪われる」という感覚として認識されるようになっているようだ。

断捨離したい人ほど低い幸福度

興味深いのは、断捨離の対象と現在の幸福度の関係だ。調査では、人間関係を断捨離したいと答えた人は他の項目に比べて幸福度が低い傾向にあった。

逆に、最も幸福度が高かったのはサブスクを断捨離したいと考える人たちという、対照的な結果となった。

人間関係にまで「タイパ」という物差しを当てるようになった時代。効率化した人間関係の先で人々は何を得て、何を失うのだろうか。

【調査概要】
調査対象:25〜59歳既婚有職男女500名
調査期間:2025年11月18日
調査方法:インターネットによるアンケート

プレスリリース

文=池田美樹

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