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2026.01.03 08:00

2026年、FRBの利下げ・ドル安懸念がビットコインと仮想通貨の価格上昇を呼ぶ

Shutterstock

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ビットコインと暗号資産の価格は、多くの人を失望させた厳しい1年を経て、トレーダーが「クレイジーな」週に身構える中で、足取り重く2026年を迎えた。

ビットコイン価格は、ここ数週間で金や銀と歩調を合わせて上昇できず、1ビットコインあたり約9万ドル(約1410万円)付近に張り付いたままだ。

FRB利下げ観測とドル安

米ドルは主要通貨バスケットに対してほぼ10%下落し、2017年以来の最大の年次下落となった。アナリストは、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測を背景に、2026年も下落が続くと警告した。また、こうした利下げがビットコイン価格を押し上げる可能性があるとも指摘した。

「FRBは世界の中央銀行の流れという点では逆行しています……今なお明確に緩和モードにあります」と、INGのチーフ国際エコノミストであるジェームズ・ナイトリーはフィナンシャル・タイムズ(Financial Times、以下FT)に語った

FRB議事要旨:利下げ後もしばらく据え置きの可能性

今週公表されたFRBの最新の議事要旨は、政策担当者が利下げに投票した一方で意見が割れたままであったことを示した。12月9〜10日の会合で当局者はさまざまな見解を示し、金利が「しばらくの間」据え置かれる可能性も示唆した。

「フェデラルファンド金利の目標レンジについて、追加的な調整の幅とタイミングに関しては、一部の参加者は、自らの経済見通しの下では、今回会合でレンジを引き下げた後も、しばらくの間は目標レンジを変更せず据え置くことが適切となる可能性が高いと示唆した」と議事要旨は記している。

ドル覇権をめぐる見方と市場の織り込み

据え置きの兆しがあるにもかかわらず、元財務省当局者でシンクタンクOMFIF(公的通貨金融機関フォーラム)の米国議長であるマーク・ソベルはFTに対し、「トランプ大統領によるドル覇権の根本的支柱の侵食は、非常にゆっくりとした長期的な進行かもしれませんが、それでも参加者の頭から離れません」と語った。

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のトラッカーによれば、市場は1月下旬の会合でFRBが金利を据え置く確率を82%と織り込んでいる。一方、予測プラットフォームPolymarketは、6月までに利下げが行われる確率を96%と予測している。

トランプ発言と暗号資産市場への波及

米大統領ドナルド・トランプは今週、FRB議長ジェローム・パウエルについて「解任する可能性はまだあります」と述べ、「1月のどこかで」後任を発表する意向を示した。

トランプは2025年を通じてFRBに利下げを迫ってきた。金利は現在の3.5%〜3.75%よりもはるかに低くあるべきだとするトランプの見解を共有する「忠実な人物」とパウエルを交代させる可能性が高い。

「金融政策の緩和は近い可能性が高いです。より安く、より潤沢なドルの恩恵を受ける先頭に立つのがビットコインになるでしょう」と、暗号資産カストディ企業Unchainedのマーケットリサーチ・ディレクター、ティモ・ラマールはメールでのコメントで述べた。

Clear Streetのマネージング・ディレクターであるオーウェン・ラウによれば、2026年の利下げは「2026年の暗号資産分野における主要な起爆剤の1つ」だという。

「個人投資家はより暗号資産に参入したくなるでしょうし、機関投資家もより暗号資産に参入したくなるでしょう」とラウはCNBCに語った

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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