2026年に訪れるべき世界最高の都市はどこだろうか? 英市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルは、毎年恒例の「都市目的地指数」報告書の最新版を公表した。同報告書は、世界で最も訪問者の多い都市や最近人気を集め始めた目的地などを紹介している。同社は、経済と産業、観光業界の業績と設備、観光政策と魅力、保健と安全、持続可能性といった複数の重要な項目に沿って、世界の各都市を格付けしている。
ユーロモニターのロイヤルティー部門を率いるナジェジダ・ポポワ部長は次のように説明した。「都市型観光地は野心的な投資や急速な技術革新、そして人工知能(AI)の大規模な統合によって特徴付けられる、新たな重要な時代を迎えつつある。各都市が観光客獲得競争を繰り広げる中、焦点は持続可能性や回復力、有意義で個人に特化した体験の提供へと移行しつつある」
世界で最も訪れる価値のある都市は?
5年連続で世界最高の観光都市に選ばれたのは、フランスの首都パリだ。ユーロモニターは、パリは世界最高水準の観光設備を備えているほか、文化的影響力や持続可能性への取り組みで際立っていると評価した。大火災後の再建作業を終え、2024年末に再開されたノートルダム大聖堂は主な見どころの1つであり、観光客の大きな関心を集めた。パリは世界で最も多くの旅行者を集める都市の1つで、2024年には1800万人を超える外国人観光客を迎えた。
例年通り、ランキングの上位を占めているのは欧州の都市だ。スペインの首都マドリードは2年連続で2位に選ばれた。イタリアの2大都市であるローマとミラノも昨年に引き続き、それぞれ4位と5位を確保。オランダの首都アムステルダムは昨年より1つ順位を下げ、7位に入った。スペイン東部バルセロナは8位につけた。これらの都市は全て、社会基盤の整備や高級ホテルの開発、都市交通の改善によって支えられている。
一方、2024年版では10位にランクインしていた英首都ロンドンは、25年版では13位に後退。最新版となる今年の報告書では18位へと下落し、順位を下げ続けている。
躍進するアジアの都市、3位の東京がけん引
欧州がランキングの上位を占める中、アジアも存在感を強めている。ユーロモニターによると、アジア太平洋地域は2024年、海外から到着した旅客者数が10%増加し、世界最大の成長を記録した。この成長は、査証(ビザ)の規制緩和や社会基盤整備、注目度の高い文化・スポーツイベントによってもたらされた。
東京は昨年に引き続き3位となり、日本の持続的な観光回復と社会基盤や交通網への長期的な投資の効果が示された。9位のシンガポールは経済と産業で際立っており、世界でも最も高い水準に位置付けられている。韓国の首都ソウルは10位にランクインした。
米国の都市に対する評価
米国も大きな存在感を示している。同国の都市の中で最も高い評価を得たのは東部ニューヨークで、昨年と同じ6位だった。ニューヨークの順位は過去の観光実績や次々と開業する高級ホテル、国内外を問わず多くの旅行者を引きつける能力によって支えられている。西部ロサンゼルスは昨年から5つ順位を上げて13位となった。



