欧州

2026.01.02 09:00

ウクライナ交渉団に加わったブダノウ情報総局長、先行きを「楽観」 独占インタビュー

ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノウ総局長(Laurent Van der Stockt for Le Monde/Getty Images)

わたしたちも米国、ウクライナ、欧州連合(EU)、ロシアについてさまざまな機会に論じている。真にプロフェッショナルな情報機関が整理し、活用しなければならない情報がどれほど膨大か、想像してみてほしい。こうした面でも、ウクライナには改善が認められる。以前の交渉チームは主に人道問題や捕虜交換などに重点を置いていた。それに対して新しいチームは、将来の中立地帯の地位や、それをロシアによる吸収から守る仕組み、ブダノウの言葉では「違反への対応メカニズム」といった、核心的な厳しい問題に取り組む準備ができているように見える。一言で言えば、実効性のある安全の保証という問題だ。こうした実質的な細かい部分は、もちろんブダノウの責任範囲に属する。

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表向きには、米国が近ごろウクライナに無償で与えているものはあまり多くないように見える。だが、情報共有のように、相互に利益のある取り決めは存在している。それは継続しているのか。「ええ、もちろん。それどころか日増しに拡大していますよ」とブダノウは答えた。言うまでもなく、この協力関係は非常に重要なものである。世界の目には見えないところで、両国とその安全保障を多層的に結びつけているからだ。

さらに、現時点でウクライナ(やその中枢にいるブダノウ)は、21世紀型戦争について、米国と交換できる知見をほかの誰よりも多く持っている。直接的な軍事支援について言えば、少なくとも公に知られる限り、現状は欧州がウクライナのために米国製兵器の代金を支払い、代わりにウクライナは欧州防衛のために戦っている、という構図になっているように見える。

ウクライナではエリート層の汚職スキャンダルをめぐってたいへんな騒ぎになり、ウクライナへの信頼や評判、味方の国々からの支持を損ねたのではないかという臆測も広がった。それから数週間が経過したが、少なくともこれまで、そうした破滅的な結果にはなっていない。ブダノウはこう述べている。

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「状況は安定しています。今日ではたいていの国が汚職問題を抱えています。重要なのは法の支配であり、政府が問題を憲法に基づき、透明性の確保された方法で解決する手続きを踏めるかどうかです。ウクライナは、国家の存亡がかかった戦争の最中にあっても、それができています。関係者は職を解かれ、法的手続きが進められています」

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翻訳・編集=江戸伸禎

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