2026年のネットフリックスにテーマがあるとすれば、「大きく出るか、視聴リストから消えるか」だ。同社は新年、壮大で必見のストーリーテリングに明らかに賭けている。ネットフリックスには、SNSを盛り上げること間違いなしの大胆なオリジナル作品が、強力なラインアップとして控えている。グループチャットが動き出し、考察が生まれ、寝るつもりが就寝前に3話も見てしまう──そうした種類の作品群だ。
世界観構築に力を入れた大作、ひねりの効いたスリラー、気の利いたコメディ、話題性の高い手に汗握るドラマまで、これらの新作オリジナルシリーズは視聴リストと週末を丸ごと乗っ取るはずだ。このリストにある作品の中には、すでに熱い注目を集め始めているものもあれば、今後の「沼」になる可能性が高いものもある。
ファンは、復活する人気作も楽しみにできる。たとえば『ブリジャートン家』と『Lupin/ルパン』のシーズン4、『ONE PIECE』『ジェントルメン』『アバター: 伝説の少年アン』のシーズン2など、ほんの一例にすぎない。
配信大手はまた、「次のエピソード」ボタンを酷使させるために設計された、やみつきになる新作シリーズの圧巻のラインアップも用意している。以下は、新年にネットフリックスで配信開始予定の、最も期待されるシリーズ上位10本である。複数の作品はまだ制作中のため、配信日情報は追って発表される。
笑いが必要だろうか。ネットフリックスはコメディ、ドラマコメディ(ドラマ×コメディ)、風刺シリーズを取りそろえ、視聴者のもとに届ける。
GOLF(仮タイトル)
再会して、気分は最高──そんなところだ。ウィル・フェレルとルーク・ウィルソンが、ライバルのゴルファー役で再び顔を揃える。全10話構成の新作コメディシリーズで、フェレルにとって初のテレビ・コメディ作品となる。2人は2003年の映画『オールド・スクール』や『アンカーマン』シリーズ数作など、これまで複数作品で共演してきた。新作コメディの仮題は『GOLF』で、そのまま採用されるか変更されるかは不明だ。現時点で分かっていることは以下の通りである。
フェレルは架空のゴルフ界のレジェンドを演じるが、その人物には、ウィルソン演じる役どころの「目の上のたんこぶ」がいる。ウィルソンの役はプロゴルファーで、フェレルの役がツアー選手権を目指すうえで、過去に2度もタイトルを奪ってきた相手だ。さらに、フェレルの『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』時代の共演者で、映画でも共演の多いモリー・シャノンがステイシー役で加わる。
SNL出身のクリス・パーネルは、PGAツアーの理事会メンバーで、筋金入りの嫌なやつでもあるアントンを演じる。ケイトリン・ターヴァーはナタリー役で参加する。ナタリーはSNSインフルエンサーで、ジミー・タトロ演じるランスのとても献身的な婚約者だ。ランスはフェレルの役の息子で、自身も驚異的なプロゴルファーである。デヴィッド・ホーンズビーは、ステイシーと交際する裕福な南部出身の男ラドフォードを演じ、フォーチュン・フェイムスターは、新しいキャディーで、幸運のお守りになるかもしれないサムを演じる。
高慢と偏見(Pride and Prejudice)
ジェイン・オースティンによる小説を、ベストセラー作家ドリー・アルダートンと監督ユーロス・リンが全6話で映像化するもので、現在英国で制作中だ。アンサンブルキャストには、エリザベス・ベネットとダーシー氏役としてゴールデングローブ受賞のエマ・コリンとBAFTA受賞のジャック・ロウデン、ベネット夫人役としてアカデミー賞受賞のオリヴィア・コールマン、ベネット氏役としてルーファス・シーウェルが名を連ねる。
現代ロマンティック・コメディ(ラブコメ)の基礎とされる1813年のこの小説は、オースティンの古典の中でも最も読まれている作品だと評され、200年以上にわたり読者に愛されてきた。愛にまつわるメッセージとテーマは、今も時代の空気の中で生きており、複数の映像化を生んできたが、このシリーズは新しい世代にとって際立つ1本になるはずだ。
ビッグ・ミステイクス(Big Mistakes)
『ビッグ・ミステイクス』(Big Mistakes)は、ダン・レヴィが手がける新作のファミリー犯罪コメディシリーズ。ネットフリックスと締結した包括契約と、彼の制作会社Not a Real Production Companyから生まれる初の番組だ。レヴィはテイラー・オルテガ、エリザベス・パーキンス、ローリー・メトカーフと共演する。
配信側は、組織犯罪の世界へ脅迫で引きずり込まれる、救いがたいほど無能な2人兄弟を描いた全8話のシリーズとして、「とてつもなく機能不全で、笑えるほど混沌とした」展開を約束している。
2024年の映画『ため息に乾杯』(Good Grief)で長編監督デビューを果たしたレヴィは、主演に加えてショーランナーを務め、製作総指揮にも名を連ねる。脚本付きのオリジナルシリーズとしては2作目で、1作目はエミー賞受賞の『シッツ・クリーク』(Schitt's Creek)だった。レイチェル・セノットが共同クリエイターおよび製作総指揮として参加し、レヴィの制作会社側の製作総指揮はアン・マリー・マクギンティが務める。
血が騒ぐようなドラマが少し欲しいなら、ここに用意されている。
エデンの東(East of Eden)
ノーベル賞受賞作家ジョン・スタインベックによる1952年の小説の映像化として、大きな注目を集めている。ゾーイ・カザンがこのリミテッドシリーズの指揮を執り、カリフォルニアンドリームの暗部に切り込む。これは古典小説の新解釈であり、カザンの祖父であるエリア・カザン(『波止場』[On The Waterfront]『欲望という名の電車』[A Streetcar Named Desire])が監督し、ジェームズ・ディーン主演で1955年に公開された映画『エデンの東』の系譜も受け継ぐ。
全7話のリミテッドシリーズは、脚本と製作総指揮をカザンが担当し、ニュージーランド各地で撮影された。主演はフローレンス・ピューで、彼女も製作総指揮を務める。物語は、トラスク家の複数世代にわたる物語を、際立つ女性キャラクターであるキャシー・エイムズ(ピューが演じる)の視点から追う。ガース・デイヴィスが第1話から第4話を監督し、ロール・ド・クレルモン=トネールが第5話から第7話を監督した。ジェブ・スチュアートは共同製作総指揮を務め、カザンとともに共同ショーランナーも担った。
The Altruists(邦題未定)
ジュリア・ガーナーとアンソニー・ボイルが、暗号資産(クリプト)の荒々しい世界を舞台にした全8話のリミテッド・ドラマシリーズで主演する。グラハム・ムーアとジャクリーン・ホイトが共同ショーランナーおよび製作総指揮を務める本作は、サム・バンクマン=フリードとキャロライン・エリソンの物語を描く。2人は超頭脳派で野心的な若き理想主義者として、瞬く間に世界の金融システムを作り替えようとし、その後、互いに誘惑し、そそのかし、からかい合いながら、80億ドル(約1兆2515億円)を盗む方向へ踏み込んでいった。
製作総指揮で監督も務めるジェームズ・ポンソルトが第1話を監督する。さらに、Higher Ground Productionsのヴィニー・マルホトラとジェシー・ディコヴィツキーが、New York Magazine/Vox Media Studiosのスクープ・ワッサースタイン、トニア・デイヴィス、ローレン・モレリ、そしてガーナーと並んで製作総指揮に名を連ねる。



