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2026.01.04 11:00

AIエージェントがさまざまな作業をこなす時代、「自分の職務を見直す」の5ステップ

sorbetto / Getty Images

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AIエージェントは、研究室や実証プロジェクトの段階を離れ、日々の仕事の現実へと一気に入り込んでいる。自律的に行動して実行まで担うこれらのシステムは、ワークフローの調整から複数のツールやプラットフォームをまたいだ意思決定に至るまで、これまで人間が何時間も費やしていたタスクをすでに処理している。

多くの専門職にとって、期待される効果は魅力的だ。定型的な雑務が減り、創造的・戦略的で、人間中心の活動に使える時間が増える。しかし明確なリスクもある。役割やスキルを適応させられない人は、すぐに取り残されかねない。AIエージェントが私たちの仕事と付加価値の生み方をどう変えるのかを理解することは、この10年で最も重要なキャリア課題の1つになりつつある。

そこで、今すぐ取り組める実践的なステップの概要を示す。今後数年で自分の仕事を変えていく変化への備えを、ここから始めてほしい。

AIリテラシーを身に付ける

エージェントを使うためにはAIの専門家である必要はないが、AIリテラシーは必要だ。これは何を意味するのか。簡単にいえば、AIの言葉を理解するということだ。これには、AIシステムに何をしてほしいのかを自然言語の指示文(プロンプト)で伝える方法、いわゆる「プロンプトエンジニアリング」(指示文設計)を知ることが含まれる。また、AIのリスクについて学び、安全かつ倫理的に使うために整備されている関連規制や職場のポリシーを把握しておくことも意味する。AIリテラシーは、技術に強い人やコンピューターの専門家でなくてもAIを効果的に使うために必要な、最低限の理解と知識なのだ。

委任できるタスクを特定する

そのためには、自分の役割を個々のタスクに分解し、品質を損なったり不要なリスクを生んだりせずに、どれをエージェントに任せられるかを考えよう。タスクが定型的または予測可能なプロセスを含み、一般にオンラインやデジタルツールで完結する、あるいは複数のプラットフォームやアプリケーションをまたいで入力と出力の調整を伴うのであれば、エージェント型ワークフローの有力候補になり得る。例えばマーケティング・マネジャーなら、エージェントを使ってメールキャンペーンを統括し、結果を監視し、フォローアップに向けて微調整できる。あるいは採用担当マネジャーなら、絞り込んだ応募者への連絡、初期スクリーニングの実施、最適な候補者との面接日程調整といった採用プロセスの初期段階を、エージェントで自動化できる。

自分の「エージェントの武器庫」を理解する

すなわち、自分の役割で利用できるエージェント型プラットフォームやアプリケーションの具体的なツールキットを理解するということだ。プログラマー、マーケター、財務管理者、プロジェクトマネジャー、HR(人事)担当者のいずれであっても、現在の市場には職種別のエージェント型ツールが存在する。何が利用可能で、既製のソリューションでタスクをエージェントに委任できる領域がどこか、また、より特注やDIY的な手段が必要な領域がどこかを把握することが、個々の「エージェント環境」を使いこなす鍵になる。これは、市場に出てくるさまざまな解決策を常に最新の状態で追うことを意味する。同時に「盲点」──仕事にとって重要なのに、まだ対応するエージェントが存在しないタスク──を意識し、そこでのイノベーションが先行者利益をもたらし得ることも理解しておく必要がある。

次ページ > 人間の強み、エージェントの管理、役割の再定義

翻訳=酒匂寛

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