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2026.02.26 16:00

AIが拓く未来で、人は何を担うのか──"想いの力"が組織を動かす時代へ

AI半導体から生成AI基盤モデル、ソリューションまでバリューチェーン全体を垂直統合し、研究開発と社会実装を両立させるPreferred Networks。国産LLM「PLaMo翻訳」のガバメントAI採用、材料探索AI「Matlantis」、自律搬送ロボット「カチャカ」など、多様な領域でAI技術を社会実装する同社は、世界最高峰の研究者・エンジニアが集う組織としても知られる。

AIが進化する時代における「人の意志」の価値と、挑戦し続ける組織のあり方とは─。エンワールド・ジャパンは、ハイクラス人材の転職支援にとどまらず、入社後の活躍まで一貫してサポートすることで、人と組織の可能性を最大限に引き出し、未来を共創するハイクラス/グローバル人材領域に特化した人材紹介会社である。代表取締役社長・山本裕介氏が、Preferred Networks CEOの岡野原大輔氏、COOの小野直人氏に話を聞いた。


出演者

岡野原 大輔(Preferred Networks 共同創業者 代表取締役社長(CEO))
小野 直人(Preferred Networks 最高執行責任者(COO) 兼 経営企画本部長)
山本 裕介 (エンワールド・ジャパン 代表取締役社長)

Preferred Networks 共同創業者 代表取締役社長(CEO) 岡野原 大輔
Preferred Networks 共同創業者 代表取締役社長(CEO) 岡野原 大輔

山本:Preferred Networks(以下、PFN)は、様々な産業向けにAIを提供すると同時にハードウェアからサービスまで、一気通貫で開発する幅広い事業レンジを持っています。改めて、御社の独自性や強みを教えていただけますか。

岡野原:2014年に創業し、AI半導体、計算基盤、生成AI基盤モデルなどのAI関連技術の研究開発と、それを活用したソリューションやプロダクト開発、販売を手掛けています。最大の独自性は、AIバリューチェーンを“垂直統合”しているところにあります。

具体的には、LLM(大規模言語モデル)を代表とする生成AI基盤モデルをイチから自社開発し、国産LLM「PLaMo™」の翻訳特化型モデル「PLaMo翻訳」はガバメントAI「源内」に導入されています。AIを動かすためにはスーパーコンピュータなどの計算基盤が必要ですが、これも自社で有しており、さらにスーパーコンピュータを構成するAI半導体も自社で開発しています。

ソリューションの例でいえば、既存の大規模プラントやロボット、ドローンなど様々なものをAIを使って動かしたいというニーズに対して、当社では、新しい半導体から計算基盤の提案まで、トータルで考えることができるため、導入時の様々な制約を抜本的に取り除いて開発することが可能です。

山本:社内にはKaggle(AIモデル開発を競う世界的なコンペティション)称号保持者や、ICPC(国際大学対抗プログラミングコンテスト)世界大会出場経験者など、世界トップレベルの技術者が多数在籍していらっしゃいます。

それだけ高い技術を持った研究者集団でありながら、研究開発と事業としての社会実装化を両立されている。どんな想いのもと、組織を作っているのでしょう。

岡野原:極端な表現になりますが“狂気”と“正気”を併せ持つ、そのバランスが大事だと思っています。

研究開発側は、自分が作りたいもの、技術的に興味があるものを追求しがちです。でも、実際に社会で役に立つのか、今必要とされているのかと言えば、ニーズとマッチする確率は非常に低い。産業側にさまざまな制約があり、技術をそのまま適用するのが難しいからです。

一方で、お客様の要望に合わせすぎてしまえば、技術的なブレイクスルーを起こすことはできません。実社会のニーズや技術の制約を理解する“正気”と、普通に考えていれば出ないような発想を温めていく“狂気”の両方を、個人も会社組織もバランスよく持つべきだと考えています。

創業から10年以上、デジタル化しにくい産業領域でどのようにお客様の仕事を効率化できるのか、一緒になって技術開発に取り組んできました。製品ありきではなく、お客様をとことん理解するまで深く入り込み、「こんな課題があるのなら、こういう仕組みを作りましょう」と動いてきました。研究開発サイドが現場に行き、お客様の工場に入り込み、現場の方と信頼関係を築きながら開発のアイデアを具現化していくプロセスは、創業初期からずっとやってきたことです。

各事業ドメインを本当に理解し、有効な提案ができるようになるまでに3~5年の時間がかかることもあります。技術的に面白い、といった表面的な開発ではなく、現場で価値を発揮するものを考え抜く姿勢は、当社の大事なマインドセットになっています。

研究開発とビジネスを、対立させない組織

Preferred Networks 最高執行責任者(COO) 兼 経営企画本部長 小野 直人
Preferred Networks 最高執行責任者(COO) 兼 経営企画本部長 小野 直人

小野:当社では、研究や開発と、ビジネス展開とを対立構造で捉えていません。同じベクトル上で、研究の価値を最大化するためにはどういう形で実社会に提案し実装すべきか、ということを考えています。各事業部門の内部にエンジニアリング部門とビジネス開発部門があるのはそのためであり、昔からPFNのDNAとして培われてきたものだと思います。

25年には、新たなミッションとして「現実世界を計算可能にし、共に未来を創り出す」を掲げ、“共に未来を創り出す”という言葉を新しく加えました。もともとは研究開発主導で成長してきた当社ですが、最近は技術をどのように事業として成立させ社会実装していくかという営みの比重も大きくなってきており、実績も着実に上がっています。新ミッションには、そのようにPFNを取り巻く現在と未来に対する我々の想いが込められています。

お客様の現場に深く入り込みながらプロダクト実装・技術統合・課題解決を行うエンジニアと、その課題解決に向き合う姿勢が今後ますます求められるようになると考えています。当社はまさにその概念を創業以来、体現しており、組織が大事にする思想として深いところにインストールされているのだと思っています。

山本:組織づくりの根本となる想いは創業時からずっと変わっていないのですね。御社で働く“人材”に求める要素もまた、変わらないものがあるのでしょうか。

岡野原:そうですね。技術や事業はどんどん変化するので、それに合わせてアップデートしていく力は欠かせません。専門性を大事にしつつ、本質をとらえてやりきる能力、実際に手を動かし、行動に移せるような人材が活躍しています。

当社には5つのバリュー(行動規範)がありますが、11年前に作ったものから唯一変わっていないバリューが一つだけあります。「Learn or Die(死ぬ気で学ぶ)」というものです。変化に適応するために学び続ける、という思いは、ずっと変わらず当社の価値観を表している言葉だと思っています。

小野:実際に、当社のメンバーは学ぶ意欲が非常に高い。リアルな事業の現場から「世の中で言われていることと全然違うことが起きている」という実感を得て、課題解決に向かっていく力はかなり鍛えられる環境でしょう。

そもそも、お客様のお困りごとに応えたいという一心で、AI半導体から基盤モデル、ソリューションまですべて自社で手掛けるなんて、ちょっと頭がおかしい集団ですよね(笑)。私自身、「どうなっているんだ、この組織は」と、まさにそのポイントに惹かれて当社に入りましたが、岡野原の言う“狂気と正気”を楽しめるかどうかは、当社で働く大事なポイントになると思っています。

専門性の"掛け合わせ"が、これからの競争力になる

エンワールド・ジャパン 代表取締役社長 山本 裕介
エンワールド・ジャパン 代表取締役社長 山本 裕介

山本:御社が持つ技術力の高さと幅広さはもちろん、お客様の業界の多様さにも驚かされます。ビジネス開発のスキル・経験にも相当なレベルの高さが求められるのでは…と思うのですが、どんな方を採用されているのでしょうか。

岡野原:ベースにあるのは、学んで適応していく力があるかどうか。この領域に詳しい、という事業ドメインの柱が1~2つあれば、そこをコアに領域を広げていけると考えています。

当社は、投資家からコングロマリットディスカウント(複数の事業を持つ企業の価値が、各事業の合計よりも低く評価されること)の評価を受けることがあります。事業の幅広さのあまり何をやっているか分からないから…と評価が下がってしまう。でも、AI領域に限らず、これからの社会は、何らかの専門性を持っていることだけでは競争力を維持できなくなる可能性があります。そんなときに力を発揮するのが、専門性の“掛け合わせ”で価値を提供できるかどうかです。

私も研究者でしたからよくわかりますが、研究は一つの領域を突き詰めていくものです。しかしこれを社会実装する時には、さまざまな専門性を持った人と一緒に制約や条件をクリアしていかなければ到底実現できません。お互いの用いる専門用語が一切通じないくらいの状況からスタートして、数年かけて実装に至るような実績がいくつもあり、現場の課題を一つひとつ理解していくプロセスは非常に面白く、やりがいがあり、最新のAI技術を用いれば解決するというシンプルな話ではないことを、体感していくことができます。開発から実装まで地続きでできる組織の強みは、これからますます発揮されるはずだと考えています。

山本:AI技術の目覚ましい進化の中、“できること”は日夜増えていきます。だからこそ、何ができるかではなく、“何がやりたいか”という想いこそ大事になってくるのではないかと考えています。これからの時代に“人が担うべき役割”とは何か。最後にぜひ、お二人の考えをお聞かせください。

岡野原:AIの発展により、一人でできることは大きく広がっています。しかし、世の中のまだ解けていない問題の多くはより複合的であり、単一の課題を解決すれば完了するものではありません。複合的で難しい問題に取り組むには、様々な考え方や価値観を持つ人々が、少なくとも一定の目標を共有しながら同じ想いを持って協働することが重要です。これを実現することこそが、企業の役割ではないでしょうか。つまり企業には、一見相反する二つの性質が同時に求められます。すなわち、多様な考え方や価値観を受け入れることで高い問題解決能力を備えること、そして、組織全体として同じ目標と想いを共有することです。

小野:人間に最後まで残るのは、「想いの力」だと考えています。それは、合理性や非合理性といった枠組みを超えた、人間固有の価値観の地平にあるものです。

例えばソリューションの実装において、AIを導入する目的を、単に人件費削減と捉えるだけでは不十分です。AIによって生まれた時間やリソースの余白を、どのような新たな生産性や価値創造に振り向けるのか。その方向性を決めるのは、「何を実現したいのか」という人間の想いです。この想いそのものが、これからの時代における価値になるはずです。

翻って当社の社内を見渡すと、強い想いに突き動かされている人間ばかりです。まだ解かれていない難題を自分たちが解く、より良い解法を見つける、といった姿勢で、本来の課題領域を超えて新たな地平に踏み込もうとするエネルギーに満ちている感覚があります。

理屈だけでなく、情動に突き動かされながら前に進む。そのような「ウェット」な人間こそが、AI時代においても最後まで残る強みを持つ存在ではないか。私の今の率直な実感はそこにあります。

エンワールド・ジャパン
https://www.enworld.com/


おかのはら・だいすけ◎Preferred Networks 共同創業者 代表取締役社長(CEO)。情報理工学博士。東大大学院在学中に、西川徹等とPreferred Infrastructureを創業。2014年にAIの実用化を加速するためPreferred Networksを創業。国産生成AI基盤モデルPLaMo™や汎用原子レベルシミュレータMatlantis™など、PFNのコア技術の研究開発および事業化をリード。2025年より現職。

おの・なおと◎Preferred Networks 最高執行責任者(COO) 兼 経営企画本部長。早稲田大学政治経済学部卒、米メリーランド大学経営学修士(MBA)。NTTドコモにて国際アライアンス/経営企画/IRを歴任後、Amazon JapanでPrime Studentの日本立ち上げを主導。創業期のメルカリに参画しBizDev部門の立ち上げと統括により同社IPOに貢献。BCG XではAPAC BizDev統括としてクライアントの新規事業開発・DXを推進。2025年4月よりPreferred Networksに参画し同年11月より現職。

やまもと・ゆうすけ◎エンワールド・ジャパン 代表取締役社長。広告代理店勤務を経てTwitter(現X)日本進出の責任者を務めた後、グーグル合同会社でブランドマーケティング統括部長などを歴任。2025年8月より現職。

promoted by エンワールド・ジャパン /text by Rumi Tanaka / photograph by Shuji Goto / edited by Mao Takeda