収入への懸念は最大の心配事
出世しない選択への心配事としては、「収入面の待遇向上が見込めない」が37.8%で最多だった。次いで「やる気がないのではと思われる」(16.4%)、「仕事の成果が正当に評価されなくなる」(11.5%)が続く。

ただし、こうした懸念に対応するように、近年では管理職以外のキャリアパスとして専門職制度の導入や、スキル習得支援、ジョブローテーション、社内副業制度など、出世以外のキャリア形成の選択肢を整備する企業も増えている。
役職者が語るメリットと負担
現在役職に就いている人に「役職に就いてよかったこと」を聞いたところ、「給与や報酬が増えた」が43.3%で圧倒的多数を占めた。2位以降を大きく引き離してのトップとなっている。次いで「リーダーシップやマネジメントスキルが向上した」(17.9%)、「ネットワーク(人脈)が広がった」(16.4%)、「自分の意見やアイデアが反映されやすくなった」(14.4%)、「重要な意思決定に関与できるようになった」(14.4%)が続く。

出世によって変わったこととしては、「仕事に対する責任」(49.1%)が最も多く、次いで「仕事の役割(業務→マネジメント業務)」(41.5%)、「ストレスやプレッシャー」(39.2%)が上位に並んだ。
出世を望まない理由として挙がった「責任」や「ストレス」は、実際に役職に就いた人が最も大きな変化として実感している項目でもある。事前の懸念と実際の変化が、ほぼ一致している形だ。
doda編集長の桜井貴史氏は、出世を必ずしも目指さない層が増えている背景について「自分の価値観やライフスタイルを重視して主体的にキャリアを選択する『キャリアオーナーシップ』の広がりを示している」と分析している。
【調査概要】
調査対象: 20〜59歳の正社員男女1万5000人
調査期間: 2025年8月1日〜8月8日
調査方法: インターネット調査
出典: 転職サービス「doda」「出世したくない人は58.5%「出世」から考える自分にあったキャリアの選び方」


