先月公開された60秒未満のティーザー予告編『プラダを着た悪魔2』(The Devil Wears Prada 2)は業界記録を更新し、今年最も視聴された予告編となった。2025年に最多視聴を記録したのは、強い期待を集める続編やフランチャイズ映画の予告編が中心だった(編注:フランチャイズ映画とは、シリーズ作品や世界観を共有する作品、メディアミックス作品を指す)。
劇場版予告編の第1位は『プラダを着た悪魔2』、配信後最初の24時間で1億8150万回視聴
約20年前のコメディ映画の続編で、メリル・ストリープとアン・ハサウェイが主演する『プラダを着た悪魔2』(The Devil Wears Prada 2)。2026年5月公開予定で、オンライン公開後最初の24時間で1億8150万回視聴され、データ分析会社WaveMetrixが15年間追跡してきた範囲で、コメディ作品の予告編として最多視聴となった。
予告編の総視聴数の3分の1は、ハサウェイ本人のSNSアカウント(フェイスブック、インスタグラム、ティックトックの公式アカウント)経由だった。予告編公開が彼女の43歳の誕生日と重なったことも追い風になった。
第2位は『モアナと伝説の海』実写版、第3位『リロ&スティッチ』実写版
ディズニーの実写リメイク2本が2025年の第2位・第3位となり、2026年公開予定の実写リメイク版『モアナと伝説の海』(Moana)の予告編と、5月に公開された『リロ&スティッチ』(Lilo & Stitch)実写リメイク版の予告編が、公開後24時間でそれぞれ1億6120万回、1億4940万回視聴された。
第4位『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』、第5位『トイ・ストーリー5』
マーベルのリブート作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(The Fantastic Four: First Steps)のティーザー予告編は1億4410万回視聴され第4位となった。
7年ぶりにシリーズに加わる『トイ・ストーリー5』(Toy Story 5)のティーザーは24時間で1億3360万回視聴された。
既存IPに属さない作品は、マイケル・ジャクソンの甥が主演の『Michael/マイケル』のみ
2025年最も視聴された劇場公開作品の予告編のうち、続編、リメイク、既存の知的財産(IP)作品に属さなかったのは1本だけで、マイケル・ジャクソンの甥が主演する伝記映画『Michael/マイケル』(Michael)が、劇場予告編で2025年8番目の視聴数だった。
2025年、最も視聴された劇場公開作品の予告編
・『プラダを着た悪魔2』(原題:The Devil Wears Prada 2)○公開後24時間の視聴回数:1億8150万回
・『モアナと伝説の海』実写版(Moana)○1億6120万回視聴
・『リロ&スティッチ』実写版(Lilo & Stitch)○1億4940万回
・『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(The Fantastic Four: First Steps)○1億4410万回
・『トイ・ストーリー5』(Toy Story 5)○1億3360万回
・『アバター:ファイア・アンド・アッシュ』(Avatar: Fire and Ash)○1億2760万回
・『ズートピア2』(Zootopia 2)○1億2560万回
・『オデュッセイア』(The Odyssey) ○1億2140万回
・『Michael/マイケル』(Michael)○1億1390万回
・『ウィキッド 永遠の約束』(Wicked: For Good)○1億1300万回
※WaveMetrixのデータを基に作成



