キャリア・教育

2026.01.13 10:15

たとえ話で滑ってしまう人と上手く説明できる人の決定的な差

Getty Images

Getty Images

わかりやすく伝えようと、たとえ話を使った。しかし相手はポカン――。一方、たとえ話が上手で、相手にスッと理解される人もいます。

東京大学大学院で認知科学を研究し、駿台予備学校で3000人を動員する超人気講師となった犬塚壮志さんは、比喩(たとえ話)は自分の興味ではなく、相手の興味に合わせるべきだと指摘します。犬塚さんの著書『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』(サンマーク出版)から、一部抜粋・再構成してお届けします。


「わかりやすい」ように話したのに、相手は困っている……

✖️麻雀にたとえると、これはね……

(自分の興味の範囲でたとえる)

○[相手は野球が好きだったっけ]野球にたとえるとこういうことだよ

(相手の興味に合わせてたとえる)

難しいことをわかりやすく伝えようとして、とっさに口にした「たとえ話(比喩)」が、かえって相手を混乱させてしまった、という苦い経験をしたことはないでしょうか。例えば、あなたが上司として、部下に新しい人事評価制度の複雑な仕組みについて説明している場面を想像してみてください。

【説明がうまくない人】

上司「この新しい制度は、個人の目標達成度と、チームへの貢献度の二つの軸で評価が決まるんだ。うーん、そうだなぁ……たとえるなら、RPGみたいなものかな。個人のレベル上げも大事だけど、パーティ全体のバランスも大切、みたいな……いや、麻雀で言うと、自分の手役も作りつつ、場の流れを読む、みたいな……」

部下「(心の声)……RPG? 麻雀? 全然ピンと来ない……。余計にわからなくなった……」

この上司は、部下を助けようと、その場で必死に比喩を探しています。しかし、良かれと思って思いつきで繰り出した比喩は一貫性がなく、聞き手の頭の中には、ゲーム画面と麻雀牌が混じり合った、カオスなイメージを広げてしまうだけです。

では、説明がうまい人は、同じ場面でどう話すでしょうか。

次ページ > 「聞き手の興味」という土俵の上でたとえる

文=犬塚壮志/教育コンテンツ・プロデューサー、株式会社士教育代表取締役

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事