キャリア・教育

2026.01.11 10:15

話がどこか「軽く」聞こえる人と「重み」のある話ができる人の差

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「解像度」の意識は、プライベートな人間関係においても、あなたの評価を大きく左右します。例えば、友人から「最近、仕事で悩んでて……」と相談されたとします。

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【解像度の低い応答】

「そっか、大変だね。元気出して!」

相手は「この人は、私の話をちゃんと聞いてくれていないな」と感じるでしょう。

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【解像度の高い応答】

「そっか。具体的に、どんなことで悩んでるの? 先週話してた、○○部長との件?」

このように、相手の話の解像度を上げる質問をすることで、相手は「この人は、私の状況を具体的に理解しようとしてくれている」と信頼感を持ちます。

客観的な表現を心がけることは、決して冷たく、機械的なコミュニケーションを推奨するものではありません。むしろ、その逆です。相手の立場を尊重し、相手の頭の中に正確な情報を届けようとする、知的で誠実な態度の表れなのです。

口にする言葉から、曖昧な主観を取り除き、信頼できる客観的な表現を加えていく。その意識1つで、あなたの説明は聞き手の心に深く、そして確かな重みを持って届くようになるはずです。

抽象的な話は具体例をセットに

聞き手に「なんだか高尚で、立派な話だけど……結局、何をすればいいんだろう?」という顔をされてしまうことはないでしょうか。

物事を1つ上の概念で捉え、本質を抜き出す「抽象化」の思考は、間違いなく知性の証です。実際、頭のいい人ほど、物事を抽象的に語る傾向があります。もしあなたが普段から抽象的な言葉を使いがちだとしたら、それはあなたが物事の本質を見抜く力を持っている証拠。ですから、そのこと自体に落ち込む必要はまったくありません。

注意すべきは、その抽象的な言葉を、聞き手がイメージできる具体的な姿に「翻訳」しないまま、相手に届けようとしてしまうことです。

例えば、会社の未来について、熱意を込めてチームに語りかけているとします。

【説明がうまくない人】

「これからの時代、我々に求められるのはイノベーションと、部門間のシナジーの最大化です。全社一丸となって、サステナブルな成長を目指しましょう!」

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文=犬塚壮志/教育コンテンツ・プロデューサー、株式会社士教育代表取締役

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