プレゼンや会議で熱意を込めて説明しているのに、なぜか話全体が「軽く」聞こえてしまう人。一方、同じ内容を話したとしても聞き手が納得し、信頼を集められる人もいます。
東京大学大学院で認知科学を研究し、駿台予備学校で3000人を動員する超人気講師となった犬塚壮志さんは、「客観的な表現」が信頼されるかどうかを左右すると指摘します。犬塚さんの著書『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』(サンマーク出版)から、一部抜粋・再構成してお届けします。
あなたの話は、なぜか「軽く」聞こえてしまう
✖️すごかった
(感想をそのまま述べる)
○すごかった! 何がすごかったかと言うと……
(なぜ、そう思ったのかを伝える)
あなたの周りにもいないでしょうか。話している内容はまっとうで、本人も真剣そのもの。なのに、なぜか話全体が「軽く」聞こえてしまい、聞き手としてはいまいち信用しきれない人。
例えば、ある飲食店の店長が、アルバイトスタッフに新メニューの魅力を伝えている場面です。
【説明がうまくない人】
店長「今度の新メニュー、すごい美味しいから! 絶対売れると思うんだよ。試食したけど、めちゃくちゃ感動したから、お客さんにもとにかく熱意をもって勧めてね!」
店長の興奮は伝わります。しかし、スタッフの頭の中には、「すごい」「絶対」「めちゃくちゃ」といった店長の主観的な感想が渦巻くだけで、新メニューの具体的な魅力は何も残りません。これでは、お客様に自信を持って商品を勧めることは難しいでしょう。
では、説明がうまい店長は、同じ場面でどう話すでしょうか。
【説明がうまい人】
店長「今度の新メニューについて説明します。まず、メインの鶏肉は、うまみ成分が一般的なブロイラーの鶏肉と比べて2倍と言われる、宮崎県産の地鶏『○○鶏』を使っています。実際に、先週スタッフ20名に試食してもらったところ、9割以上が『定番メニューにしてほしい』と回答してくれました。この事実を踏まえて、私は『このメニューは、お客様に自信を持ってお勧めできる』と考えています」



