アフリカのジンバブエ共和国で活躍する3人の若手作家が、日本で漫画を出版する運びとなった。実業之日本社は、審査制NFT販売所「Zaif INO」を運営するカイカフィナンシャルホールディングスと共同でジンバブエの漫画家を日本でデビューさせる「NFT漫画プロジェクト in アフリカ」を立ち上げた。
プロジェクトは、まず作家を公募し、応募作品を選考したうえでクラウドファンディングで資金調達を行い、出版に進むというシステム。このたび3人の作家が選ばれ、デビューが決まった。
ジンバブエ共和国は南アフリカ共和国と国境を接するアフリカ南部の内陸の国。1980年に独立した後、ムガベ大統領の長期独裁政権、ハイパーインフレ、軍事クーデターなどを経て、現在は復興に向かっている。ジンバブエではとくに日本の漫画が大人気で、コスプレ・イベントが開催されるほど。創造的な気風があり、才能ある若手作家が多く育っている。また、公用語が英語で世界展開が容易なことも、ジンバブエが選ばれた理由になっている。作品はもちろん、日本語に翻訳されて出版される。
出版が予定される作品は次の3つ。
『Beanstalkking!! – Faith is a weapon! –』
(豆の木の王様!! – 信念こそが武器だ!)

作者:ビル・マスク
マスク氏はコミックアーティスト兼作家。Netflix、ディズニーなどのプロジェクトに参加し、エミー賞に3回ノミネートされたアニメシリーズ『Iwájú』のストーリーボード・アーティストを務めるなど、幅広く活躍する大物作家だ。作品は、「信仰」をエネルギー源とする神々(巨大メカ)を巡り、人類と異星人の戦いを描くSF作品。アフリカ各地の神話をモチーフに、信じることと疑うことの狭間で成長する主人公を描く。
『Ngano – Dead Shaman –』
ンガノ – デッド・シャーマン –

作者:ウィンピー・ナイン
ナイン氏はプロデビューはしていないが、高校時代から漫画を描き続けている。作品は、愛と犠牲を描くダークファンタジー。妻を守るために命を落とした主人公が、死後、不死身のシャーマンとして甦る選択を迫られる。霊や悪魔が現実と交錯する世界で、愛する人のためにどこまで犠牲を払えるかを問いかける。
『Nightslasher』
(ナイトスラッシャー)

作者:タッシュ
タッシュ氏は18歳の学生ながら、アーティストとして活躍中。ダークさのなかにインスピレーションを感じさせる表現を得意とする。作品は、辛い出来事に直面しても、前進する力を探すことをテーマにしている。創作を通じて同じように悩みや課題を抱える人たちとつながり、「強さは自分の中にある」というメッセージを伝えたいと話している。
NFT漫画プロジェクト in アフリカの特設サイトでは、プロジェクトや作家の詳細を見ることができる。クラウドファンディングの応援については現在準備中。また、作品の試し読みができる個別の特設サイトも順次公開する予定とのことだ。欧米ともアジアとも違う、アフリカの文化に根ざした作品とはどんなものか、早く読んでみたい。



