データに基づく「想定外」から生まれた改善策
JEは、データドリブンな経営判断を重視することで知られている。今回も、社内の専門チームによる徹底的なデータ収集と分析を行った。1時間ごとの入場者数、アトラクションごとの待ち時間、処理能力、ビークル稼働台数など、すべてが蓄積され、翌朝レポートとして配信される。
開業前、PC上で構築したシミュレーションモデルを元に体制を整えていたものの、実際には2つの大きな「想定外」に直面した。
1:開園時の過度な集中という想定外
通常、テーマパークでは開園時に1日の入場者数の約半数が入り、その後徐々に増えていく。しかし開業期のジャングリア沖縄では開園時間に約90%が入場。開園と同時に人気アトラクションに集中し、整理券も瞬時になくなった。特に12時前後のレストランへ負荷を生んだ。
2:午後早めの退園
夕食に予約していた那覇や名護のホテルやレストランに向かうため、また、帰りの飛行機の便に間に合わせるため、15時頃から徐々に退園が始まる。早く来て早く帰るという滞在時間帯が想定外だった。
こうしたデータ分析から打つべき対策は明確だった。
⇒開演時間の前倒し
開園時間を1時間早めることで処理能力を増やし、ピークを分散することで、日中の待ち時間を削減。
⇒整理券の抽選化
先着だった整理券を抽選制に変更。1日数回の抽選で公平性を確保し開園時の集中を緩和した。
⇒午後チケットの導入
午前と午後に来場タイミングを分散させ、瞬間最大風速を下げるとともに、比較的キャパシティに余裕のある午後にゆったり楽しめる体験を提案できた(周辺地域の施設を午前に利用してもらう、はしご利用も促進してもらう意図だ)。


