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2026.01.01 12:00

2026年のAI、「自動化と仕事の未来」に関する10の予測

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未来について予測を書くことは、愚かな行為である。だから私は愚か者だ。8年前、私はAI(およびセルフマネジメント)に関する本を書き、5年から10年以内に自動運転車が一般化し、AIがプログラマーをコーディング能力で上回り、その結果としてSTEM分野よりも社会科学を学ぶことの方が有用になると予測した。私の予測能力についての評価は読者に委ねるが、少なくともタイミングは外れていた。

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技術自体は到来したものの、私は社会的受容の重要性を過小評価していた。そこで、過去の失敗から学び、以下の予測については、社会が変化を受け入れるスピードに左右されるという但し書きを付けておく。

以下が、2026年(およびそれ以降)に向けた私のAIに関する予測である。

1. AIの評価額に調整が入る

「成長のための成長」を実現するために投じられている数十億ドル規模の支出は、AIバブルへの懸念を生んでいる。さらに、こうした投資の一部は循環的な性格を帯びつつある。例えばブルームバーグは2025年11月、エヌビディアとマイクロソフトが、Anthropic(アンソロピック)のAIモデルであるClaudeを拡張する目的で150億ドル(約2兆3400億円)を投資したと報じた。そして、アンソロピックはこの資金を使い、マイクロソフトやエヌビディアの製品を購入することで成長を図るという構図だ。

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ナレッジ・プロジェクトのポッドキャスト番組『 Knowledge Project』に出演したアンソニー・スキリポティは、売上高がピーク時に300億ドル(約4兆6800億円)に達したノーテル・ネットワークスが、循環的なベンダーファイナンスによって崩壊したことを最初に指摘した人物であり、現在の大手AI企業の間でも同様の慣行が繰り返される可能性に警鐘を鳴らしている。ベンダーファイナンスとは、製品やサービスを販売する企業(ベンダー)が、顧客企業に対して投資や融資を行い、その資金を使って自社製品を購入させる仕組みを指す。

2. AI投資ブームがバブルとして崩壊する可能性は低い

前述の懸念にもかかわらず、汎用人工知能(AGI)の可能性を理由に投資は続いている。特に現在の地政学的環境において、AGIの実現は軍拡競争の様相を呈している。AGIが持つ指数関数的な潜在力は極めて大きく、その変革的な力や経済的優位性を前に、十分な資源を持つ企業や政府が撤退することは考えにくい。

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翻訳=江津拓哉

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