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2026.01.05 07:15

災害専門ロボットは不経済。平常時も働くフェーズフリーロボット

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人間の形をした二足歩行ロボットが普及しようとしているが、現在のロボットは、なんでもかんでも口で命令しただけで臨機応変にやってくれるところまでは進歩していない。通常は、工場や介護施設などで必要とされる専門技能を学習して作業にあたる。

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災害時にも大いに活躍すると期待されるロボットだが、現状では災害対応作業を学習した災害専門ロボットを用意する必要がある。だが、災害時にしか使えないロボットは、非常食や非常用トイレといっしょに非常用品保管庫にしまっておくことになり不経済だ。工場にも災害現場にも柔軟に対応できる「フェーズフリーロボット」が求められる。そこで、早稲田大学、三菱電機、清水建設による研究グループは、「平常時と非常時の両方で活用できるフェーズフリーロボットの研究開発」を開始すると発表した。

自ら学習してさまざまな作業に柔軟に対応できる「スマートロボット」の開発など、ロボット技術の研究実績がある早稲田大学理工学術院の菅野重樹教授を中心に、早稲田大学がフェーズフリーロボットのハードウェアとAIに関する要素技術の開発、三菱電機と清水建設が「事業活動を通じたフェーズフリーロボット活用ソリューションの社会実装」を担当する。

「フェーズフリー」とは、一般社団法人フェーズフリー協会代表で危機管理の専門家である佐藤唯行氏が提唱した概念だ。日常的に使うものやサービスに非常時に役に立つ機能を付加して異なる局面でも利用可能にするというもの。フェーズフリー協会は、そうした製品の普及を支援している。

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研究グループは、2027年度末までにフェーズフリーロボットの実用化を目指すが、研究開発が途中であっても、この時期までには部分的にでも社会実装を実現し、継続的に研究と実証を進めていくということだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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