日本のお笑いは上下関係が厳しい
ニック:あと5番目の違いは、「日本のお笑いは上下関係が厳しい」こと!
Mr.FUJI:芸歴とかで決まる感じ?
ニック:そうですね。
今は令和で優しくなってて、僕がやってた頃も大分変わってきてはいたんですけど結構やばかったです……(笑)。
例えば、74歳でお笑いを始めた人が僕の後輩になって、「ニックさん! おはようございます!」って来るんですよ。悪いなって思って正直嫌でしたね。
あと、辞めづらいです。15年やってると、事務所に行くと「ニックさんおはようございます!」みたいな、ちょっと鳥肌が立っちゃう。
でもアメリカは逆で、売れた人がみんなのご飯を出すんです。
ユナ:実力主義みたいな感じ?
ニック:そう、相撲みたい。でも、ウケると気持ちいいので、やっぱり辞められない! クスリみたいな中毒性があります。
アナ:それが、ニックのドラッグなの?
ニック:そうそう、ウケると最高に気持ちいい!
では「ヨーロッパの笑い」との違いは?
Mr.FUJI:アメリカや日本と、ヨーロッパのお笑いは違う?
ニック:違うところもあるけど、ウケる点は結構共通してる。
アナ:バルカン半島は、自虐ネタが圧倒的に多い。ルーマニアでは、5年程前にお笑いで競う番組ができました! 名前は「iUmor」で、iはルーマニア語でhaveの動詞だから、ダジャレになってるんですよ。
やないも:ヨーロッパとアメリカの違いは感覚的に言うと、アメリカの方がちょっとバカっぽい感じがする。子どもでも笑えるような感じ。
アナ:それってアメリカ人が日本のお笑いに対して言うコメントだね!
みんな:おー! 確かに! 笑
やないも:アメリカはうるさい感じ。「イェーー!」みたいな。
アナ:うるさい人が勝つって感じね。
ニック:ヨーロッパは感情無しで、めっちゃドライ! イギリスはめっちゃドライなジョーク! フリ、オチ、フリ、オチ……で。アメリカ人はキャラクターをつける感じ。
バイロン:俺の好きなコメディアンで、ジミー・カーって人がいて…
ニック:分かる分かる! 超ドライ!
バイロン:超おもしろくて、超ドライなんだ━━。その人のネタで「いやね、僕のガールフレンドにマジックを見せてほしいって言われたもんだから、だから性交渉したあと、僕は消えたんだ」っていうのがあったり。

やないも:アメリカ人のコメディには、ちょっと「パフォーマンス」の感じがあるんだよね。ヨーロッパでは、真顔でジョークを言うだけ。
アナ:ニックが言ってたけど、アメリカは人種が多いから、「全員が理解する共通点が無い」。
ヨーロッパは、「ヨーロッパ全体」ではないけど、でもヨーロッパのここの国の中ではその国での共通点があるんだよね。で、たまに「他の国の人にも知られているその国の中での共通点、あるある」もあるからね。たとえばポーランド系、東欧系移民のネタとかも多い。
ニック:あと今、日本でスタンドアップコメディが流行ってきてて…。多分いつか漫才と同じくらい大きくなると思う。
Mr.FUJI:ニックもやり始める?
ニック:いやいや、やらないです! もう(笑)


