この副業のメリットとデメリット
この仕事には利点がある一方で、欠点も無視すべきではない。私が気付いた点は以下のとおりだ。
メリット
・作業時間は柔軟であり、昼夜を問わず好きな時間に取り組める。30分や10分といった短時間でも積み重ねればしっかりと稼ぐことができる
・Outlier AIでは、報酬は原則として週1回、PayPalまたはAirTMで支払われ、場合によっては銀行振込も選択できる。ただし銀行振込は着金まで数日余分にかかることがある。Mercorは週ごとの支払いで、水曜日までに処理を完了した分の報酬がStripeを通じて支払われる。DataAnnotationでは、プロジェクト完了から7日後に、通常はPayPalを通じて報酬が支払われる
・この仕事は、休職期間中の収入の補填、急ぎの支払いへの対応、将来に備えた資金確保などに適している
・スキルレベルやプロジェクトが見つかるかどうかに左右されるものの、最低でも時給150ドル(約2万3400円)、場合によっては200ドル(約3万1300円)を稼げることもある
デメリット
・タスクが与えられるかどうかは保証されておらず、安定した収入源にはならない
・プロジェクト自体も常に存在するとは限らないため、利用できるときに取り組む必要がある
・精神的には過度に負担がかかるわけではないが、単調で反復的な作業による認知的負荷は大きく、ストレスになることがある
・品質保証レビューは気まぐれで、投入した労力を正確に反映しないことがある。この点はプラットフォーム内部やレディットなどでも頻繁に不満が見られる
・作業中に別タブを開くと、作業管理ツールに記録され、警告対象となるリスクがある。これを避けるには、不要なタブを閉じ、作業を中断する際には必ずタイマーを停止する必要がある
匿名を条件に話を聞いた、Outlier AIで仕事をするあるフリーランサーは、2025年10月以降の3カ月間で6万ドル(約900万円)を稼いだという。これは、時給80ドル(約1万2500円)のプロジェクトで、1日14時間から16時間働いた結果だ。月平均の収入は約2万5000ドル(約391万円)に達していた。
別のフリーランサーは、収入の浮き沈みについて次のように語った。「4月以降で9000ドル(約141万円)を稼いだが、ほとんど収入がない月も多かった。ただし、レビュアーとして参加したあるプロジェクトでは時給31.50ドル(約4800円)を得られた。あれが最も条件の良い仕事だった」
Mercorのような他の企業についても、グラスドアやレディットなどで多くのレビューが見られる。ある利用者は、「副収入としては悪くないが、主な収入源として頼るべきではない。柔軟ではあるが、仕事の保証はない」と述べている。
多くの体験談に共通するのは、次のような点である。
・「仕事量は極端に偏りがある」
・「コミュニケーションが不明瞭」
・「プロジェクトが突然停止または終了する」
・「期待値が明確でない」


