暗号資産

2026.01.01 08:00

2026年、「暗号資産はこうなる」──進化と普及の方向性を決定づける「5つの予測」

Shutterstock.com

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過去10年以上にわたり、暗号資産は楽観と弱気の間を行き来してきた。そして、そのたびにマスメディアはこの業界の終焉を予測してきた。各サイクルでは変革が約束され、下落局面ごとに「オンチェーン資産」という概念そのものの正当性が疑問視されてきた。しかし2026年には、この議論は成熟し、重要な前進を遂げることになる。

今後の1年は、投機的なバブルや過熱感、あるいは分散化をめぐるイデオロギー的な対立によって定義されることはない。代わりに、デジタル資産が日常的な金融活動、商取引、制度的な運用の中にどのように組み込まれていくかが焦点になる。最も重要な変化は表舞台ではなく水面下で起こり、暗号資産分野が今後どのように進化していくかに大きな影響を与える。

本稿では、2026年における暗号資産の進化と普及の方向性を決定づける5つの予測を紹介しよう。

予測1:ステーブルコインは日常的な決済手段として使われるようになる

2026年には、ステーブルコインは新奇な存在や周辺的な話題として扱われるのではなく、AIやWeb3の採用が加速する中で、基盤的な金融インフラとして機能し始める。ステーブルコインの価値提案は理論的なものではなく、実務的なものだ。決済の高速化、摩擦の低減、そして個人の利用者と機関投資家の双方のニーズに応えるグローバルな相互運用性がその中核にある。

決済、送金、財務運用における利用が拡大するにつれ、多くの最終ユーザーは、金融取引の裏側をステーブルコインが支えていることすら意識しなくなるだろう。

このような水面下での普及と成長は、暗号資産にとって最も重要な節目となる。技術が目立たなくなったとき、採用は加速する。議論の焦点は、ステーブルコインが金融システムに属するかどうかから、どのように統治され、監督され、既存の金融レールの中で解釈されるべきかへと移っていく。

予測2:トークン化が新たな暗号資産の普及サイクルを主導する

暗号資産が引き続き一定の役割を果たす一方で、2026年の主役は現実世界の資産をトークン化したものになる。トークン化されたファンド、国債、その他の金融商品は、決済の遅延、業務の複雑さ、資本効率の低さといった明確な課題を解決するため、純粋な暗号資産ネイティブのプロダクトよりも速いペースで成長する立場にある。

トークン化は、暗号資産を新しい資産クラスとしてではなく、所有権を表現する新しい方法として再定義する。この転換は、資産がどのように発行され、移転され、保有されるかについての長年の前提を揺るがすことになる。2026年に最も活発化するブロックチェーン関連の分野は、取引というよりもインフラの更新に近いものになるだろう。

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翻訳=江津拓哉

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