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2025.12.30 16:00

米国飲料評価機関(BevTest)が選ぶ「世界最高のラム」

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Rhum Barbancourt Haitian Proof Rum(ハイチ)、アルコール度数43%、750ml

Rhum Barbancourt(ラム・バルバンクール)は、1862年にデュプレ・バルバンクールが創業した、ハイチで最も有名な蒸留所であり、コニャック式の二回蒸留を応用している。糖蜜ではなく、新鮮なサトウキビ汁から造られるラムである。

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自社畑で栽培したサトウキビの汁を発酵させ、製品によって連続式蒸留器や単式蒸留器、またはその両方で蒸留する。多くのラムは、フランス産リムーザンオーク樽と、使用済みバーボンのアメリカンオーク樽で熟成される。Haitian Proofは、同社の高アルコール度数のホワイトラムで、風味豊かなミキサーとして設計されつつも、Barbancourtのサトウキビ汁由来の個性を示す。

香りは、刈りたてのサトウキビ、レモンとライムのピール、青いバナナ、ホワイトペッパーに、ブラウンシュガーのタッチが加わる、ハーブ感のあるアロマである。

口当たりはクリーンでフレッシュである。草の香りが立つサトウキビ、柑橘、トロピカルフルーツのヒント、そして少しのバニラの風味が広がり、高い度数由来のペッパリーなキレがある。

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フィニッシュは長く、比較的ドライでスパイシーである。サトウキビ、柑橘のワタ、ホワイトペッパーの余韻が続く。ダイキリや、フレンチ・カリブのクラシックであるティー・パンチに最適なラムである。

Kuleana Rum Works Hōkūlei Aged Rum – Batch No. 14(ハワイ/中央アメリカ/カリブ海)、アルコール度数46%、750ml

ハワイ島(Big Island)のKuleana Rum Works(クレアナ・ラム・ワークス)は、伝統品種のサトウキビを栽培し、搾りたての汁からアグリコールスタイルのラムをポットスチルで蒸留している。旗艦の熟成品であるHōkūlei(ホクレイ)は、Kuleana自社のハワイ産ラムに、中央アメリカおよびカリブ海地域の、2〜10年熟成の糖蜜由来ラムを選び、ブレンドしたものだ。ラムはすべて、使用済みバーボン樽などのオーク樽で熟成され、その後ブレンドされて島でボトリングされる。

香りは、カラメライズした砂糖、グリルしたパイナップル、熟したバナナ、オレンジピールに加え、バニラ、ココナッツ、熟成感のあるオーク、そしてアグリコール要素由来の穏やかな草のニュアンスがある。

口当たりはミディアムからフルボディである。トフィー、熟したマンゴー、焼きバナナの風味に、シナモン、ナツメグ、トーストしたココナッツが重なり、ほのかな塩味とハーブの輪郭が感じられる。

フィニッシュは長く、ややドライに傾きつつスパイシーである。熟成オーク、トロピカルフルーツ、バニラ、そしてかすかなハーブ感と草のエッジが余韻として残る。

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翻訳=酒匂寛

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