エージェントが未来だ
ChatGPTが爆発的に広まったのは、その直感的な使いやすさも一因だ。グーグル検索から「ChatGPTする」ことへ切り替えるのは難しくない。自然言語で動く。会話形式であることが、信頼できる情報源と話しているように感じさせる。
一方でエージェントは、回答エンジンやチャットボットほど直感的ではない。それでも私の予測では、ビジネス上・個人上の理由から、人々はその有用性をますます理解するようになる。質問に答えるだけでなく、たとえば顧客にパーソナライズされたカスタマーサービスのアシスタントを提供したり、個別に最適化した買い物リストを作るAIエージェントを用意したりするように、タスクを最初から最後まで実行できるからだ。
筆者の会社Jotformでは、この変化を身をもって見てきた。2025年初頭、私たちはJotform AI Agentsを導入した。将来は情報を集めることだけではなく、行動することが中心になると認識したからである。フォームに手入力する代わりに、ユーザーは自然に話すかタイプするだけでよく、AIエージェントが背後でデータ収集を処理する。企業にとっては、これまで複数のツールを必要としていたワークフローを自動化する道が開けた。予約の取得、見込み客情報の作成、記録の更新、個別最適な回答の自動生成などである。いつかフォームが自動化される世界に向けた実験として始まったものが、今や当社で最も成長の速いプロダクトラインの1つになっている。ユーザーに支持されるのは、体験全体がよりダイナミックで会話的になるからだ。
人々がAIエージェントに慣れるにつれて、ChatGPTのエージェントモードは、旅行予約、メモをプレゼンテーションに変換すること、スプレッドシート更新、カレンダー管理など、より幅広いタスクを自律的に扱うようになると私は考えている。そして2026年末までに、私たちがChatGPTとやり取りする方法は、再び変化すると予測している。


