ChatGPT時代の海外旅行に潜む新しい落とし穴
ChatGPTは、旅の準備を劇的に効率化してくれました。行程作成、レストラン探し、移動手段の整理。これらを短時間で済ませられるのは、大きなメリットです。
ただし、今回の香港での体験を通じて痛感したのは、「ChatGPTは現地で使える前提にしてはいけない」ということでした。
今回のケースでは、過去の履歴すら一切見られませんでした。現地で再検索しよう、微調整しようと思った瞬間に使えないと、不安は一気に膨らみます。だからこそ、こうした可能性がある国へ渡航する場合、ChatGPTは”事前準備ツール”として割り切る必要があります。
失敗しないために、僕が実践している対策
この体験以降、僕が必ずやっている対策は次の通りです。
・ChatGPTで作った行程は、メモアプリやLINEグループのメモなどにテキスト保存
・ホテル名や住所、レストラン情報はスクリーンショットで保存
・Googleマップは必ずオフライン保存
・渡航先によってはローカル地図アプリを事前にインストール
・「現地で再検索できない前提」で準備する
これだけで、「アプリが使えないかもしれない」という不安は、かなり小さくなります。
海外旅行でのスマホ活用は「使いこなす」時代から「リスク管理」の時代へ
スマートフォンとアプリは、海外旅行を間違いなく便利にしました。
しかし、それは決して万能ではありません。
特にアジアでは、国・地域・回線の組み合わせによって、「使える/使えない」が簡単に入れ替わります。だからこそ重要なのは、少しだけ立ち止まって備えることです。
海外旅行や出張は、行き当たりばったりでも何とかなってしまう時代から、「事前準備で差がつく時代」へと完全に移行しました。
オフライン地図、ローカルアプリ、情報の保存。
こうした“転ばぬ先の備え”が、旅の快適さを大きく左右します。
次に海外へ行くときは、自分のスマホが「もし使えなくなったら」を一度想像してみてください。
その想像こそが、旅を成功に近づける最初の一歩になるはずです。

東松寛文(とうまつ・ひろふみ)◎1987年岐阜県生まれ。平日は広告代理店で働くかたわら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」。日本にいる時はトランジット期間。102カ国247都市に渡航。2016年、3カ月で世界一周を達成。『地球の歩き方』から旅のプロに選ばれる。日本テレビ『行列のできる相談所』『ZIP!』『シューイチ』、テレビ東京『ガイアの夜明け』などメディア出演多数、著書に『リーマントラベラー 週末だけで世界一周』(河出文庫)、『週末だけで70ヵ国159都市を旅したリーマントラベラーが教える自分の時間の作り方』(学研プラス刊)がある。2018年よりオンラインコミュニティ「リーマントラベルサロン」主宰。2022年からはオーストラリア「ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使」、岐阜県羽島市「羽島市アンバサダー」も務める。


