年末年始の休暇は、楽しく過ごしたいもの。だが、幼い子からティーン世代まで、子どもたちは人が集まるこの時期に、大人が思う以上に大きなストレスや不安、気分の落ち込みを感じるものだ。普段のルーティーンとは異なった生活パターンになること、期待が外れたり、社会的な圧力が強まったりすることなどが、この時期ならではの憂うつな気分の原因になる。
では、子どもたちをそうした状況から救うために、親や大人がしてあげられるのは、どんなことだろうか?マインドフルネスと瞑想、それらの実践について教えるほか、米国の非営利団体、Mindful Vを運営するベロニカ・モイヤが年末年始の休暇前後の子どもの気持ちの落ち込みを防いだり、回復させたりするためにすすめるのは、次のようなことだ。
1.思い切り歌う
クリスマスキャロルの礼拝など、何かを祝うことには歌がつきもの。だが、それは大抵の場合、自分が歌うのではなく誰かが歌うのを見ることだ。今年の休暇には子ども(特にティーンの年齢の子)に、思い切り歌うことをすすめてみてはどうだろう?
この時期ならではの曲を選ぶ必要はない。「歌うこと」はエンドルフィンやドーパミン、セロトニンといった幸福感をもたらす神経伝達物質の放出を促し、気分を高めると同時に抑うつの症状を抑えたり、体を癒したりする大きな力を持っている。
2.深呼吸を練習する
朝のルーティーンは、非常に重要。やらなければいけないことを始める前に、心を落ち着かせてくれる。早い時間から始まる授業、放課後のスポーツ、その他の活動、宿題、テクノロジーといったものから常に刺激を受けつつ、それらをうまく調整しながら生活している子どもやティーン世代にとっては、特に重要なものだ。
深呼吸は、絶え間なく刺激を受け続ける世界においての、自己管理の方法になる。その方法を教えることは、精神衛生のために必要なこと。歯磨きや手洗いと同じように、欠かせないことだ。
3.子どもに正直になる
子どもたちは、親が考える以上に多くのことを知っている。大人は大抵、悲しんだりストレスを受けたり、精神的に参っていたりしているときも、子どもの前ではそれを隠すことができていると思っている。だが、それは大きな間違いだ。
動揺したり、ストレスを感じていたり、打ちのめされていたり、何かに対して感情的に激しい反応を起こしたりしているとき、子どもにはそれを正直に見せるのがベストだ。どんなに小さな子にも、きちんと説明をすることが重要。



