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2025.12.21 10:00

グーグル、Android版・デスクトップ版Chromeの通知機能を静かにアップグレード中

Shutterstock

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これは朗報だ。より静かな生活に備えよう。グーグルは、世界で最も人気のあるブラウザーChromeの利用者30億人全員に向けて、オンライン体験を簡素化しようとしている。これはAndroid版およびデスクトップ版のChromeで展開中である。注目点は次のとおりだ。

訪問する機会が少ないウェブサイトなどからの通知を自動ブロック

筆者が10月に報じたとおり、グーグルChromeの基盤であるChromiumプロジェクトは「ノイズをかき分け、通知の過剰負荷を減らす手助けをしたい」と述べている。そのため、「安全チェック(Safety Check)」設定の新たな機能アップグレードとして「通知の許可を自動的に削除する」機能を開始した。これは、最近やり取りしていないウェブサイト、または過度に通知を発生させているウェブサイトからの通知を自動でブロックする機能だ。

Chromiumブログによると、「データによれば、ユーザーは頻繁に大量の通知を受け取っており、その結果、エンゲージメントは最小限にとどまり、妨害は大きくなっています。すべての通知のうち、ユーザーから何らかの反応を得られるのは1%未満です」という。現在、この静かなアップグレードが拡大している。

ニュースサイトDigital Citizenがデスクトップ版で確認しており、「今やグーグルのChromeは、一部のウェブサイトからの通知リクエストを、通常の許可ダイアログを表示することなくブロックしています。利用者に通知を許可するかブロックするかを尋ねる代わりに、Chromeはアドレスバー付近にメッセージを表示します。メッセージは、リクエストが止められたことを説明しています。場合によっては『Chromeは、このサイトからの通知を望んでいないと判断しています』と表示されます」としている。

グーグルはChrome利用者に対し、「通知の許可が削除されたときはお知らせします。特定のウェブサイトから引き続き通知を受け取りたい場合は、「安全チェック」設定から、または当該サイトにアクセスして通知を再び有効にすることで、いつでも簡単に許可を再付与できます」と保証している。

Digital Citizenは、「Chromeは2020年ごろ、より控えめな許可プロンプトと、悪質な通知行為に対する保護を追加しました。これらの変更は、通知リクエストの見え方に焦点を当てていました。今回の新しい挙動は、分かりやすさとタイミングに焦点を当てています。Chromeは現在、通知へのアクセスをブロックまたは削除した際に、そのことを説明します」と説明している。

新しい、より静かな生活へようこそ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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