大半の企業は人工知能(AI)について語るだけで、実際に活用していない。記事を読み、YouTube動画を視聴し、ウェビナーにも参加する。だが行動を一切起こさない。本気で取り組めば変革は急速に進む。将来の成功の基盤を築くために、あなたのビジネスにAIを実際に導入できるとしたらどうだろうか。
ChatGPTを使い3カ月間で業務を変革
ここで挙げる3カ月間のロードマップは、AIに興味がある状態からAIを活用した状態に至る明確な道筋を示す。毎月、前月の成果を積み上げ、毎週成果が倍増する。ChatGPTはあなたの右腕だ。ChatGPTの回答をコピぺして編集し、同じチャットウィンドウを開いたままにすれば文脈は引き継がれる(編注:日本語のプロンプトで適切な回答が得られない場合は、英文を入力し、「回答は日本語で」などと入力しよう)
1カ月目:AI活用の基礎の構築、AIに対する“オンボーディング”を実施
基礎がすべてを決める。これまでで一番うまくいった仕事をアップロードしてプロセスを共有しよう(ただし、社外のサービスに共有してもいい情報なのかを事前に確認すること)。制約と目標をChatGPTに入力し、計画を出してもらう。いわば、AIに対する“オンボーディング”だ。大半の人はこのステップを飛ばし、なぜChatGPTの出力がいつまでも凡庸なのかと首を傾げる。文脈なしではAIは平均的な回答しかしない。文脈を与えると、最も価値の高いチームメンバーとなる。AIの訓練には初期段階で時間がかかるが、後でかなりの時間を節約できる。
「私のビジネスを深く理解してもらうための訓練をします。まず、会社の重要情報を共有します[ビジネスモデルやターゲット層、独自の価値提案を記述]。次に、これまでにうまくいった仕事例はこのようなものです[高実績のコンテンツ、提案、コミュニケーションの例を3~5つ貼り付ける]。標準の業務手順はこのようなものです[コア業務のプロセスを3~5つ列挙する]。最後に、こうした制約条件があります[予算や時間、チームの制限を共有する]。この文脈を踏まえ、私のビジネスについての理解を要約し、AIが即座に最大の効果を発揮できる領域を提案してください。その後、今後90日のAI導入ロードマップを作成してください。必要なら詳細を尋ねてください」
(※英文プロンプト)
「I want to train you to understand my business deeply. First, I'll share key information about my company: [describe your business model, target audience, and unique value proposition]. Next, here are examples of my best work: [paste 3-5 examples of your top-performing content, proposals, or communications]. Now, here are my standard operating procedures for [list 3-5 core business processes]. Finally, these are my constraints: [share budget, time, team limitations]. Based on this context, summarize back what you understand about my business and suggest areas where AI could have the biggest immediate impact, then make my AI adoption roadmap for the next 90 days. Ask for more detail if required.」



