マネー

2025.12.20 08:00

トランプ、年明けの「かつてないほどの経済ブーム」を予測 トレーダーはビットコイン価格への賭けを強める

Photo by Doug Mills - Pool/Getty Images

トランプはまた、政治任用人事をリアリティ番組『The Apprentice』風に扱う姿勢そのままに、新たなFRB議長の名前を改めてほのめかした。

advertisement

「まもなく次のFRB議長を発表します。大幅な利下げを信じる人物です」とトランプは語った。「住宅ローンの支払いはさらに下がります」とも述べ、米国史上「最も積極的な住宅改革案のいくつかを……年明け早々に」発表する考えを付け加えた。

トランプは今週、暗号資産に前向きなFRB理事のクリストファー・ウォラーと面談した。ウォラーは公に利下げを主張してきた人物で、予測市場プラットフォームPolymarketでは、National Economic Council(国家経済会議=NEC)委員長のケビン・ハセットに次ぐ「2番人気」の候補となっている。

ニューヨークのイェール大学経営大学院で開かれた「CEOサミット」に登壇したウォラーは、雇用市場の弱さが増す中でもFRBには利下げ余地があると述べた。これは金利をめぐる見解において、トランプの考えにより近い発言だった。

advertisement

「中立金利から、おそらく……50〜100ベーシスポイントほど上にいるのだと思います」。つまり、必要があればFRBはなお利下げできる余地があることを意味する、とウォラーはロイターが報じた発言の中で述べた。

一方で、ビットコインおよび暗号資産のアナリストは、2026年がビットコイン価格にとって何を意味するのかの予測に追われている。2025年は、ビットコイン価格の急騰と急落を繰り返すとされてきた「4年サイクル」が終わったように見えたためだ。

「4年サイクルが死んだのなら、何がそれに取って代わるのでしょうか」と、暗号資産カストディ大手Copperのリサーチ責任者であるファディ・アブオアルファはTelegram経由で送ったメッセージの中で問いかけた。アブオアルファは、現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の台頭を指摘する。現物ETFは2024年初めに創設されて以来、1320億ドル(約20.5兆円)相当の150万ビットコインを吸収してきた。これは、発行上限(総供給量)2100万ビットコインの7%強に当たる。

「私たちは、コストベーシス(取得単価)を起点とするリターン・サイクルの出現を見ています。現物ETFの上場以降、ビットコインは、コストベーシスまで押し戻され、その後およそ70%反発するという、再現性のあるミニサイクルで動いてきました。ビットコインが現在約8万4000ドル(約1300万円)のコストベーシス近辺で取引されていることを踏まえると、このパターンは今後180日で14万ドル(約2100万円)を上回る水準への上昇を示唆します。コストベーシスが過去のサイクル同様に10〜15%上昇すれば、過去のピークで見られたプレミアムを当てはめた場合の目標レンジは13万8000〜14万8000ドル(約2100万円〜約2200万円)となります」。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事