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2025.12.25 09:15

特撮の巨匠が挑むロボット革命、繊維外装で実現する機能美

プレスリリースより

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気がつけば、世間ではいろいろなロボットが活躍するようになった。人型ロボットが街を歩く日も目前だ。しかし、何かが足りない。子どものころに思い描いていた未来とズレがある。それは、ロボットのデザインだ。

ロボットはもっとカッコいいはず。そう感じていたのは、日本を代表する特殊造形ディレクター、岡部淳也氏も同じだったようだ。同氏が代表を務める特殊造形スタジオ、ゼペットは、ロボット産業に本格参加することを決め、このほど、同社を中心としたグループ会社、ロボカバーを始動させた。

ロボットが発達して機能差が縮まってくると、もっともわかりやすい差別化の要因として「見た目」、つまり感覚的に受け入れられる姿が重視されるようになる。そこでロボカバーは、安心感と親しみやすさ、空間やブランドとの調和、機能美の実現という3つの観点から「外装」の大切さを訴える。

ロボカバーの強みは3つ。ひとつはなんと言ってもゼペットの実績だ。『ウルトラマンゼロ』やNHKの『おかあさんといっしょ』をはじめ、映画やテーマパークなどのキャラクターデザインも数多く担当してきた岡部淳也氏の存在だ。

もうひとつは、島精機製作所製のコンピューター横編機「ホールガーメント」による、ロボットのための「繊維外装」の制作技術だ。動きやすい柔軟さ、人の肌や衣服に近い感触や安心できるシルエット、ブランドカラーやパターンを簡単に取り込めるといった長所がある。

そして3つめは、構想から量産までを一貫して請け負える態勢だ。さまざまな素材、製造技術を駆使して、試作品1体から量産まで対応する。

また、既存のロボットのカスタマイズにも対応する。メルセデス・ベンツに対するAMGのような「既存機の魅力と価値を最大限に引き出すサービス」だと同社は話している。ロボカバーは現在、見積もりや問い合わせを受け付けている。カッコいいロボットの登場が楽しみだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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