日本のスタートアップも躍進
毎年スタートアップが1000社ほど世界から集う、エウレカパークのJAPANパビリオン出展企業31社のうち、4社がイノベーションアワードを受賞している。
中でもSHOSABIは、シンプルな3Dモーションセンサーで正確にトレーニングの姿勢を測定できる技術を持つ。私も実際に試したが、シンプルなカメラでありながら体全体の動きが分かることに驚いた。エクササイズを導入している企業は、ぜひチェックしてほしい。
また、Best of Innovation受賞のOrphe INSOLE(オルフェ インソール))にも注目だ。6軸モーションセンサーと圧力センサーを内蔵した超薄型スマートインソールで、24時間以上連続動作しながら実験室レベルの精度で歩行データを計測する。リハビリから産業現場のエルゴノミクスまで幅広く活用でき、デジタルヘルスで培った技術が、産業現場という「別の文脈」へ自然に拡張されていく可能性を示している。日本のスタートアップが、領域を越えて実装価値を持つ技術を提示できている好例だ。
変化の予兆としてのCES 2026
CES 2026を過去のCESと同じように見にいくと期待外れになるだろう。もちろん、華やかなガジェット系もたくさん展示されるとは思うが、CESはもはや単なるガジェットの展示会ではない。産業の未来を見据えたビジネスカンファレンスへと進化を遂げている。
ソニーやサムスンの不参加は、最初は衝撃的なニュースだった。しかし掘り下げると、CES自体がB2B色を強める中での必然的な変化の一つに過ぎない。むしろこの変化は、日本企業にとって新たなチャンスの扉を開いている。
JATCOのような基幹技術企業が、モビリティを超えて社会課題解決へと技術を横展開する。グローバルブランドがエイジテック市場で13兆ドルの成長を見据える。量子コンピューティングとAIが産業基盤として本格実装される。
この大きな変化を目撃し、どう日本企業が次の百年を描くのか。その示唆を得るため、CES 2026を取材する。レポートも楽しみにしててほしい。


