宇宙

2025.12.18 13:00

太陽系外から来た天体「3I/ATLAS」が12月19日に地球最接近、ライブ観測会も開催

ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3が2025年11月30日に捉えた恒星間彗星「3I/ATLAS」の姿。地球からの距離は約2億8600万km(NASA, ESA, STScI, D. Jewitt (UCLA). Image Processing: J. DePasquale (STScI))

史上3例目の恒星間彗星、私たちにも観測できる?

3I/ATLASが地球に最接近する12月19日前後、つまり地球から最も大きく、明るく見えるタイミングで、いくつかの観測手段が提供されている。天体観測サイトVirtual Telescope Projectでは、19日の協定世界時(UTC)午前4時(日本時間午後1時)からユーチューブでライブ配信を行う。

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地球最接近に合わせたイベントも開かれる。米カリフォルニア州のジョシュアツリー国立公園に近いトゥエンティナインパームズのホテルでは、19~20日に特別星空観察会を開催。前述のブラックウッド博士によるガイド付きで、2種類の天体望遠鏡による3I/ATLASの観測を実施する。

南米チリのセロ・パチョン山に設置されたジェミニ南望遠鏡の多天体分光器(GMOS)が捉えた恒星間彗星「3I/ATLAS」の姿。太陽に接近した彗星の氷の核の周囲に形成されるガスと塵の雲「コマ」と、太陽と逆方向に伸びる「尾」が確認できる(International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/Shadow the Scientist)
南米チリのセロ・パチョン山に設置されたジェミニ南望遠鏡の多天体分光器(GMOS)が捉えた恒星間彗星「3I/ATLAS」の姿。太陽に接近した彗星の氷の核の周囲に形成されるガスと塵の雲「コマ」と、太陽と逆方向に伸びる「尾」が確認できる(International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/Shadow the Scientist)

ブラックウッド博士は、次のように語っている。「3I/ATLAS彗星は科学的現象であると同時に、文化的現象にもなっている。今週、世界中の目と望遠鏡がこの天体に注がれ、得られる限りのあらゆる知見を得ようと試みるだろう」

「この恒星間天体は、人によってさまざまな意味を持つ。天文学者である私にとっては、私たちの住む銀河系には無数の世界と謎が満ちていて、いつか、この宇宙の中で人類は孤独ではないとわかる日が来るかもしれないと改めて教えてくれた存在だ」

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3例目の恒星間天体は「史上最古の彗星」か 太陽系より30億年以上古い可能性

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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