29. トゥルーマン・ショー(1998年)
コメディアン出身のジム・キャリーが初めてドラマ映画のシリアスな役で主演した本作は、当時誰も想像できなかったほど予言的な作品となった。主人公の青年トゥルーマンは無自覚のうちに、人生のすべてを人気リアリティ番組で放映されている。番組の監督(エド・ハリス)が仕組んだシナリオの通りに妻(ローラ・リニー)と暮らしてきたトゥルーマンは、やがて違和感を募らせていく。
ピーター・ウィアー監督によるPG指定のこの映画は、商業的にも批評的にも成功を収めた。
28. セレナ(Selena 1997年:日本では未公開)
ジェニファー・ロペスが演じる実在の歌手セレナは、テハノミュージック(メキシコ民族音楽の影響を受けたテキサス州発祥の大衆音楽)で若くして人気を集め、大スターになる目前でファンクラブの会長に殺害される。本作はロペスの出世作となり、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。監督のグレゴリー・ナバは、PG指定の本作で親子の力関係(セレナの父親役はエドワード・ジェームズ・オルモス)に繊細なタッチを加えている。
27. ミ・ファミリア(1995年)
グレゴリー・ナバ監督が『セレナ』の2年前に発表したPG指定のインディーズ映画で、ジェニファー・ロペスとエドワード・ジェームズ・オルモスが本作でも共演。ほかにジミー・スミッツらが出演している。メキシコから米国へ移住した一家の3世代にわたる物語で、彼らを巻き込む社会的・政治的激動にどう対処していくかも描かれる。
26. ジョイ・ラック・クラブ(1993年)
エイミ・タンのベストセラー小説を原作とする美しい映像のR指定映画で、4人の中国人移民女性とその娘たちの関係を描く。ウェイン・ワンが監督を務め、キュウ・チンやミンナ・ウェンなど才能豊かなキャストたちの演技も見所だ。
25. ポケットいっぱいの涙(1993年)
才能あふれるアルバートとアレンのヒューズ兄弟が監督デビューを果たしたR指定の青春映画。十代のケイン(タイリン・ターナー)は予期せぬ悲劇に見舞われながらも、犯罪とギャングの巣窟から逃れようとする。共演にはジェイダ・ピンケット・スミスやサミュエル・L・ジャクソンも名を連ねる。
24. TINA ティナ(1993年)
当リストにおけるアンジェラ・バセット出演作の2本目は、ティナ・ターナーの伝記映画。教会で歌っていた少女時代に始まり、アイク・ターナー(ローレンス・フィッシュバーン)との夫婦デュオで初期の成功をつかみ、やがてスーパースターになるまでを描く。アイクは音楽家としてティナの才能を伸ばすが、裏では彼女を肉体的・精神的に虐待していく。ブライアン・ギブソン監督によるこのR指定作品で、バセットはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。


