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市場とジェネレーションYのお金に関する差し迫った問題に注目

hadrian / Bigstock



アップルがiOS9のアップデートを9月16日に公開以来、ネット上にはiPhoneユーザーらの苦情が相次いだ。動作が遅くなったという声もあれば、端末がフリーズしてしまうという声もある。しかし、そんな問題はさておき、ウォール街はアップルの将来に楽観的だ。

9月18日に公開された2つのリポートによると、間もなく発売されるiPhone 6sはアップルの2016年度の収支報告を押し上げるに違いない。野村証券とRBCのリポートによると、市場はiPhone6sのインパクトを過小評価しているという。

野村のアナリスト、ジェフリー・クバールは「市場のiPhoneの売上台数予測は過度に保守的過ぎる」と述べた。クバールはiPhone6sの2016年度の販売台数を2億5000万台と予測。これはアナリスト平均の2億3300万台を上回る。彼の予想は中国での販売台数を見込んでいる。

「アップルは、今回の販売台数を初週で1000万台を越えた2014年のペースを上回ると予測している。しかし、これは中国市場の成長性を考慮に入れていない」と彼は主張する。

「中国でのiPhoneの販売台数シェアは2014年9月時点の15%から今年6月には27%まで上昇している。もし、この数字を反映させれば現状のアップルの予測よりも10%高い数字が見込める。従って1000万台ではなく、およそ1100万台が見込めるはずだ」

クバールはまた「iPhone6の価格を値下げすればAndroidのファブレット市場のシェアへ割り込めるはずだ」と述べた。「iPhone 6の市場浸透度は、まだ伸び代がある」と彼は言う。

RBCのアナリスト、アミット・ダルヤナーニも同じく強気の見方だ。しかし、投資家らに対し「6sの売上はアップルの12月の四半期(2016年度の第1四半期)までは業績に反映されないだろう」と注意している。

「iPhoneのローンチのタイミングを考えると、端末の出荷は12月の四半期に増加する。前四半期の記録、7400万台を上回るだろう」とダルヤナーニは記載した。「これは、発売スケジュールを考慮に入れて計算した数字だ」

ダルヤナーニの理論はこのようなものだ。アップルの第四四半期は9月26日土曜日に終わる。iPhone 6sの発売日は9月25日の金曜だ。これは同社が第四四半期のiPhone 6sの売上を、たった二日分しか計上できないことを意味する。

しかし、昨年のiPhone 6は9月19日にローンチされ、第四四半期は9月27日に終わった。そのためアップルは丸9日間のiPhone 6の売上を第四四半期の決算に入れることができた。

これはアップルの9月の四半期報告に対しては悪い報せだ。しかし、発売1週間の売上はアップルの12月の収支報告に大いに貢献するだろうとダルヤナーニは言う。RBCはiPhoneの1週間の売上が200万台から250万台分になると見込んでいる。売上額で言えば15億ドル(約1800億円)から20億ドル(約2400億円)が12月の報告に組み込まれることになる。

RBCはアップル株に対し“アウトパフォーム”の格付けを行い、目標株価を150ドルとした。野村証券はアップルを“買い推奨”に指定し、目標株価を145ドルとしている。アップル株は9月18日午前中の取引で、111ドルから114ドルの範囲で推移。iOS9に対する苦情が高まる中で、株価は下落し、その後一時的に115ドルまで回復した。

文=アーロン・ティリー(Forbes)/編集=上田裕資

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