飲料部門で選ばれた「小岩井 無添加野菜 31種の野菜100%(キリンビバレッジ)」は、砂糖や食塩を使わずに野菜を摂取できる点が支持された。野菜不足を自覚していても、毎食十分な量を用意するのは難しいものだ。その隙間を「飲料」という形で補っている。
健康度90点以上のユーザーは、決して多数派ではない。しかし、健康には関心がある一方で、理想どおりの食事を続けられていない人にとって、こうした市販食品の使い方は現実的なヒントになる。すべてを自分で整えようとせず商品をうまく取り入れること。その工夫が無理のない継続を支えている。
もうひとつ今回の調査から考えさせられるのが、「食べたものを把握すること」の重要性だ。何気なく食べるのではなく、記録し振り返ることで、初めて栄養の偏りに気づく。実際、筆者も食事を記録してみると、意外なほどタンパク質や鉄分、カリウムが必要量に届いていないことがわかった。感覚的にはそれなりに食べているつもりでも、数値で見えると印象は大きく変わるものだ。
こうなるとコンビニやスーパーでの選択も変わってくる。何となく選ぶのではなく「何が足りていないか」を意識して商品を見るようになるからだ。市販食品を上手に使うことに加え、記録して管理するというひと手間は、未来の自分への投資でもある。健康はこんな「選び方」で作れるのかもしれない。


