働き方

2025.12.21 18:00

イライラさせる上司・同僚から心を守る1つの習慣、それは「感謝」

感謝の気持ちを持つことで、厄介なはずの同僚が思いがけない学びをもたらす存在となる(stock.adobe.com)

苛立ちを「情報」にする実践法

• 全体像を見てから、改めて詳細に目を向ける。そして「これはどのようなパターンにつながっているのか」「以前もこのパターンに陥って、問題が悪化したことがあるか」自問する。こうして過去の同様の経験で生じた感情を先に把握しておくことで、冷静な対応ができるようになる

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• 不快感を情報として捉える。その情報を使って、互いに一致しない点(コミュニケーションスタイル、期待すること、重視することなど)を見極めれば、より適切な対応が可能になる

• 相手を非難するのではなく、自分自身に意識を向ける。「相手が変わるべき」と思うかわりに、今まで目をつぶってきた自分自身の許容範囲やニーズについて考えてみよう。許容範囲を明確にすることで、しばしば怒りの感情は「前に進むための決意」に変わる

「90日間の視点」を持つ

仕事や同僚とのつき合いは、永遠ではない。しかし、そのほとんどには何らかの意味がある。難しいのは、それをリアルタイムで見抜くことだ。

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だから、すべての体験を「90日間の視点」で捉えたい。この視点により、あなたが今している体験は永遠に続く苦行ではなく、短期的な成長サイクルの一部だと感じられるようになる。「この役割や人間関係は今、私に何を教えようとしているのか?」──それは、プレッシャー下でのコミュニケーションの仕方もしれないし、何を求められているかよくわからない状況での乗り切り方かもしれない。あるいは単に、周囲が冷静さを失っているなかで、自分の軸を保つ方法を学ぶことかもしれない。

目標は、不快感を前進のエネルギーへと変えることだ。90日間を集中訓練期間と捉えれば、苛立ちは成長への原動力になる。

まずはこれを試してみよう

毎週末、その状況から学んだことを1つ書き出す(自分の強み、限界、リーダーとしての資質など)90日後には、そこから成長するための行動指針が完成しているはずだ。

批判から好奇心へとシフトする

相手を「やっかいな人」と決めつけるのではなく、好奇心を持って見てみよう。その人はどんなプレッシャーにさらされているのだろうか。自分が見落としている、その人の優先事項は何だろう? 好奇心を持つことで、共感力はアップする。研究では、共感に基づく感謝の実践が、チーム内の対人ストレスを大きく軽減させることがわかっている。

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翻訳=猪股るー

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