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2026.01.13 15:15

「好きなことは引退後」? 世界500万人がハッと目覚めた『実業家と漁師の話』

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本稿は、発売即大重版で話題の書籍『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー著、鹿田昌美訳、ダイヤモンド社刊)の内容を一部抜粋・編集して作成したものである。

「老後に好きなことをしようとしている残念な日本人」に読ませたい、全世界500万人が感動した「実業家と漁師の話」とは。

ここで紹介するのは、全世界45言語に翻訳され、世界500万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著、鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、おすすめの名言について紹介する。

(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

500万人が感動した「実業家と漁師の話」

ある実業家が、日常から逃れるために休暇に出かけた。そう、「エネルギーを充電する」ためにね。

飛行機で遠く離れた場所に行って、小さな村をふらりと訪れた。

数日間、村の人々を観察して、誰よりも幸せで満たされているように見える漁師に目を留めたんだ。

実業家はそのことに興味を持ち、ある日その漁師に近づいて、毎日何をしているのかとたずねた。

漁師は答えた。

毎朝起きて、妻と子どもたちと一緒に朝食をとる。

それから子どもたちが学校に出かけ、自分は釣りに行き、妻は絵を描く。

数時間釣りをして、家族の食事に十分な量の魚を持ち帰って、昼寝をする。

夕食後は、子どもたちが海で泳いでいる間、妻と浜辺を散歩して、夕日を眺める。

実業家は驚いた。

「それを毎日、ですか?」とたずねた。

漁師は、「ほとんど毎日だ。他のこともときどきするけれど、そう、これが私の人生だ」と答えた。

「それで、魚は毎日釣れますか?」と実業家がたずねた。

漁師は答えた。

ああ。魚はたくさんいるからね

「家族に持って帰る以上の数の魚が釣れますか?」と実業家がたずねた。

漁師は実業家を見て、にっこり笑って、こう答えた。

ああ。多めに釣って、それはそのまま逃がすよ。私は釣りが好きだからね

「じゃあ、一日中釣りをして、できるだけたくさん釣り上げたらどうですか?」と、実業家がたずねて、続けた。

「そうすれば、魚を売って、大儲けができます。すぐに2隻目の船、そして3隻目の船も買うことができるでしょう。そっちの漁師たちもたくさん魚を釣ることができます。数年後には、大都市に事務所を持つことができる。おそらく10年以内に魚介類の国際的な流通ビジネスを始められると思いますよ」

漁師はふたたび実業家に微笑みかけた。

なぜ私がそんなことをするんだ?

「お金のためですよ。そうしたら大金を稼いで引退できますよ」

引退したら、何をするんだ?」と漁師が、笑顔のままたずねた。

「それは……何でも好きなことをすればいいですよ」と、実業家が答えた。

たとえば、家族と一緒に朝食をとるとか?

「まあそうですね」

実業家は、漁師が自分のアイデアに乗り気にならないことに、少しいら立ちながら言った。

それから、好きなことといえば、釣りが大好きなので、毎日少しだけ魚を釣ってもいいかな?」と、漁師が話を続けた。

「いいんじゃないですか」と実業家が応じた。「その頃には魚の数が以前より減ってるかもしれませんが、それでも少しはいるでしょうから」

それから、夕方は妻と浜辺を散歩して夕日を眺め、子どもたちを海で泳がせながらすごせるかな?」と、漁師がたずねた。

「もちろん、お好きなように。その頃にはお子さんたちはすっかり大きくなっているかもしれませんが」と実業家が応じた。

漁師は男に笑顔を見せて、握手をして、エネルギーの充電がうまくいくようにと、幸運を祈った……。

「漁師」の教えとは?

引退とは、やりたいことができるお金が貯まる未来のことでしょうか。

60歳を超えて、そのときにやっと、好きな活動に自由に参加して、毎日を充実した形ですごせるようになるのでしょうか。

でも、もっと良い方法があるはずでしょう。

そうです。毎日が「やりたいことをやる」というチャンスなんです。

やりたいことをするチャンスは毎日ある。

「引退を待つ」という必要なんて、これっぽっちもないのです。

さて、あなたは、「自分のやりたいこと」に多くの時間を費やしているでしょうか。

やりたいことができるときに備えて、こんなにも多くの時間を費やすのは、そろそろやめにしませんか?


『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著、鹿田昌美訳、ダイヤモンド社刊)
やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著、鹿田昌美訳、ダイヤモンド社刊)

※本稿は「ダイヤモンド・オンライン」からの転載記事である。

ジョン・ストレルキー 著、鹿田昌美訳

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