ウェブサイトやアプリの障害情報をリアルタイムで把握するDownDetector.comによると、米国時間12月15日朝、数千人のユーザーがデジタル音楽配信サービスのSpotify(スポティファイ)にアクセスできない問題を報告した(編注:日本での状況はDownDetector.jpが参考になる)。同社は、ユーザーの間でログインおよび再生に関する問題が発生していることを把握していると説明している。
DownDetector.comによれば、米国東部時間午前9時30分頃(日本時間では同日午後11時30分頃)にスポティファイに関する障害報告が急増し、その時点で同サービスに関する不具合の報告件数は約3万2000件に達した。
その後、午前10時10分までに報告件数は減少したものの、5000人超のユーザーが依然としてアクセスできない状態だった。
報告の内80%はスポティファイのアプリに関するもので、11%はログインに関する問題、9%はウェブサイト上の障害だった。
スポティファイは声明で、複数のプラットフォームにおいて「ユーザーがログインおよび再生に関する問題を抱えているとの報告を確認している」と述べ、現在「技術担当チームが調査中である」と説明した。
7億1300万人を超すユーザー(うち有料ユーザーは2億8100万人)を抱えるスポティファイは、依然として世界で最も人気のあるデジタル音楽配信サービスである。同サービスに関しては、今年に入ってから複数回の障害が報告されており、4月には数時間に及ぶ大規模障害が発生した。しかし同社は、これらの原因はサーバーへのハッキングによるものではないとしている。さらに6月には、インターネットサービスプロバイダーであるクラウドフレアに問題が発生し、グーグル、オープンAI、スポティファイなど複数の企業で障害報告が相次いだ。



