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2025.12.16 10:30

世界に吹く追い風に乗れ、2026年に注目の「米国除く世界株ETF」5選

CFOTO/Future Publishing via Getty Images

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2025年の最初の11カ月間で、MSCIオール・カントリー・ワールド(除く米国)指数は約25%上昇した。一方、米国株式の上昇率は約13%にとどまっている。これは、株式市場において長年続いてきた米国優位の流れが反転したことを表している。米ドル安もその一因となっており、世界の投資家が米国資産への集中を減らそうと動いている。

世界の株式は、単なるモメンタム以上の強みを持つ。そのバリュエーションは、テクノロジーやAI分野を含めても、概して米国株より低い。ASMLやサムスン電子といった国際的な企業は、企業によるAI導入の増加によって恩恵を受ける立場にあるが、パランティアやインテルといった米国株と比べると、より魅力的な価格水準にある。

さらに良い点は、低コストのETFを使えば、国際分散投資を容易にポートフォリオへ組み込めることである。本稿では、2026年以降に米国株への依存度を下げるのに役立つ、人気の高いETF5本を詳しく見ていく。

人気の世界株式ETF5選

VettaFiのETFデータベースによると、総資産規模で最大の国際ETFは以下の5本である。

・バンガード FTSE ディベロップド・マーケッツ ETF(VEA)
・iシェアーズ・コア MSCI EAFE ETF(IEFA)
・iシェアーズ MSCI EAFE ETF(EFA)
・シュワブ・インターナショナル・エクイティ ETF(SCHF)
・SPDRポートフォリオ先進国株式(除く米国)ETF(SPDW)

これらのETFはいずれも、米国外の先進国市場に焦点を当てている。地域別では日本と英国の比重が高く、セクター別では金融、資本財、テクノロジー、ヘルスケアへのエクスポージャーが大きい。また、5本すべてにおいて、その上位10銘柄はほぼ共通している。主な違いは中小規模の組み入れ銘柄にあり、そのため10年間のパフォーマンス指標の差は0.5%未満にとどまっている。

以下、各ファンドをより詳しく確認する。指標は各ファンドの公式サイトから取得した。

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翻訳=江津拓哉

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