バンガード FTSE ディベロップド・マーケッツ ETF(VEA)
VEAは、「FTSE Developed All Cap ex US インデックス」に連動しており、カナダ、欧州、太平洋地域の先進国市場に拠点を置く大型・中型・小型株に投資するファンドだ。日本はポートフォリオの21.3%を占めている。
主な指標は以下の通り(米国記事執筆現在)。
・価格:62.04ドル
・経費率:0.03%
・年初来リターン:31%
・10年平均年率リターン:8.2%
・株価収益率(PER):17.1倍
・純資産総額:1836億ドル(約28.5兆円。1ドル=155円換算)
VEAに投資すべき理由
VEAは0.03%という極めて低い経費率を持ち、3800を超す銘柄への分散を通じて世界の株式への幅広いエクスポージャーを提供する。半導体企業のASMLが最大の組み入れ銘柄だが、その構成比は全体の1.5%にすぎない。そのほか、エンタープライズソフトウエアのSAP、製薬会社のアストラゼネカ、金融サービス大手のHSBCなどが主要銘柄として含まれている。
iシェアーズ・コア MSCI EAFE ETF(IEFA)
IEFAは、米国とカナダを除く先進国市場の大型・中型・小型株に投資するファンドだ。約2600銘柄を保有しており、国別の構成比は、日本が24.3%、英国が14.3%となっている。
主な指標は以下の通り(米国記事執筆現在)。
・価格:89.16ドル
・経費率:0.07%
・年初来リターン:26.6%
・10年平均年率リターン:7.9%
・株価収益率:18.3倍
・純資産総額:1608億ドル(約24.9兆円)
IEFAに投資すべき理由
IEFAは0.07%という効率的な経費率を持つ。VEAより保有銘柄数は少ないが、上位銘柄の集中度はやや高い程度で、依然として低水準である。ASML、アストラゼネカ、スイスの製薬大手であるロシュ・ホールディングなど、7社がそれぞれポートフォリオの1%超を占めている。
iシェアーズ MSCI EAFE ETF(EFA)
EFAは、米国とカナダを除く先進国市場の大型・中型株に投資する。小型株を除外しているため、IEFAより整理されたポートフォリオ構成となっている。それでも約700銘柄を保有しており、十分な国際分散が確保されている。地域別では日本と英国の比重が最も高く、セクターでは金融、資本財、ヘルスケアが中心である。
主な指標は以下の通り(米国記事執筆現在)。
・価格:95.61ドル
・経費率:0.32%
・年初来リターン:26.3%
・10年平均年率リターン:7.7%
・株価収益率:18.6倍
・純資産総額:694億ドル(約10.8兆円)
EFAに投資すべき理由
EFAは、今回のリストの中で最も経費率が高く、パフォーマンスもやや見劣りする。ただし、小型株へのエクスポージャーを必要としない、あるいは望まない投資家にとっては適した選択肢となり得る。上位10銘柄はIEFAと同じだが、構成比はより高い。


