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2025.12.20 09:15

上座は不要か Z世代とベテランで20ポイント差がついたマナーの境界線

Getty Images

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ビジネスマナーを巡る議論が分かれている。年配世代が「当たり前」と考える作法を、若手は「時代遅れ」と感じることもある。

転職サイト『エン転職』が実施した「ビジネスマナーに関する意識調査」では、マナーの必要性は世代を超えて認識される一方で、具体的な内容になると世代間で温度差があることが明らかになった。

重要なのは挨拶と敬語

調査では全体の98%がビジネスマナーは「必要」と回答し、年代による差はほとんどなかった。必要と考える理由のトップは「相手に敬意を示し、信頼関係を築くため」(77%)、次いで「円滑なコミュニケーションを図るため」(68%)、取引先や顧客との関係を良好に保つため(59%)が続いた。

ビジネスマナーが必要と回答した人のうち、重要だと思うマナーのトップ3は「挨拶」(85%)、「言葉遣い(敬語)」(82%)、「報告・連絡・相談」(76%)だった。

最も気になるのは深夜や早朝の連絡

ビジネスマナーとして周囲の行動で気になるもののトップは「深夜や早朝などにメールやチャットを送る」(55%)だった。次いで「社外の人に対して、上司や先輩を呼び捨てにせず『さん付け』で呼ぶ」(45%)、「メールやチャットツールでフランクな表現を使用する(!、…、笑など)」(41%)が続いた。

「会議中にスマホでメモを取る」(20%)、「オンライン会議中にカメラをオフにする」(16%)など、割合は低いが今の時代ならではの内容もあった。

年代別で見ると、「社外の人に対して上司や先輩を『さん付け』で呼ぶ」ことを気にする割合は、20代(38%)に対し40代以上(49%)と、11ポイントの差があった。

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文=池田美樹

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