宇宙

2025.12.15 17:30

写真で見る「ふたご座流星群」 2025年も世界中の天文ファンを魅了

ふたご座流星群の流れ星。2025年12月14日、中国・四川省のカンゼ・チベット族自治州にて撮影(VCG/VCG via Getty Images)

ふたご座流星群の流れ星は、まるで花火のように色鮮やかだ。最も多いのは黄色や白色だが、緑、赤、青の流星も見られる。色の違いは塵に含まれる微量の金属の種類によって変わり、ナトリウムは黄、鉄は白、ニッケルと銅は緑、カルシウムは紫、マグネシウムは青白い色味を帯びる。

advertisement
ふたご座流星群。2023年12月14日、スリランカ・ラトゥナプラで撮影(Thilina Kaluthotage/NurPhoto via Getty Images)
ふたご座流星群。2023年12月14日、スリランカ・ラトゥナプラで撮影(Thilina Kaluthotage/NurPhoto via Getty Images)

ふたご座流星群の活動は年々活発化している。太陽系最大の惑星である木星の引力の影響で、フェートンの塵の帯が地球の太陽周回軌道により近づきつつあるためだといわれている。

極大日が過ぎ、流星の出現数は急減してしまうが、ふたご座流星群の活動は12月20日まで続く。流れ星を見つけやすいのは、放射点のあるふたご座が天高く昇る深夜の時間帯だ。街明かりの影響の少ない暗い空ほど多くの流星を目撃できる。

ふたご座流星群の流れ星。2025年12月13日、中国・内モンゴル自治区ウランチャブにて撮影(VCG/VCG via Getty Images)
ふたご座流星群の流れ星。2025年12月13日、中国・内モンゴル自治区ウランチャブにて撮影(VCG/VCG via Getty Images)

次に訪れる流星群は「こぐま座流星群」で、12月22日の冬至の晩から翌23日明け方にかけてが極大夜となる。北天のこぐま座付近に放射点があり、真夜中頃に空を見上げると、1時間に最大約10個の流星が出現する。

advertisement

さらに、年明け1月3日~4日には「しぶんぎ座流星群」が極大を迎える。これにて流星群のシーズンはいったん幕を閉じ、2026年5月6日頃に極大となる「みずがめ座η(エータ)流星群」まで、観測が期待できる主な流星群の活動はしばらく休みとなる。

夜空に輝く天の川とふたご座流星群の流れ星。2025年12月撮影(Shutterstock.com)
夜空に輝く天の川とふたご座流星群の流れ星。2025年12月撮影(Shutterstock.com)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事