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2025.12.28 18:00

「たった1%の変化」がパートナーとの関係を改善、小さな努力が大きな満足に

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3. 好奇心における1%の変化

共感が相手の体験を理解することだとすれば、好奇心は、その理解を深め続け、新たな層を掘り下げようとする欲求である。それは関係性の変化を活性化させ、欠点も含めて、常に「自分らしくいてよい」という許可を双方に与える。

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好奇心を1%高めるとは、日常会話の中で、もう1つだけ質問を加える程度のことかもしれない。

・「それはあなたにとってどういう意味だったの?」
・「あなたの視点をもう少し理解したい」
・「そのとき、何を考えていたのか教えてほしい」

Journal of Adolescent Researchに掲載された最近の研究では、対人的好奇心、特に相手の内面世界に向けられた好奇心が、より良い社会的・感情的スキルや、より高い幸福感と強く関連していることが示された。好奇心は感情的な同調を強め、誤解の可能性を減らし、関係的な親密さを高める。

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また、多くの場合、私たちは過去のデータに基づいて、相手の感情や状況を勝手に想定したり投影したりしている。しかし、一見些細なフォローアップの質問をすることが、真の理解を招くことがある。こうした「あなたをもっと知りたい」という小さな行為が積み重なり、1週間の雰囲気を変え、やがて「人間関係の天気」を変えていく。

パートナーとの人間関係を変えるために必要なのは、1日たった1つの、追加の質問だけなのかもしれない。

本稿で紹介した1%の変化をどう始めればよいか迷っているなら、以下の就寝前の習慣を試してほしい。これはメタ認知に基づくものであり、研究によれば、行動の継続性を高めるのに役立つものだ。

就寝前に、次の2つの質問を自分に投げかけてみよう。

1. 「今日はどこで1%の変化を提供できただろうか」

少し長く話を聞いた、質問を1つ多くした、いつもより苛立ちを抑えて反応したなど、行動を言語化することで、神経学的にその行動が強化される。

2. 「明日はどこで、1%の変化を提供できるだろうか」

関係性を損ねかねない場面を探し、方向転換する。例えば、パートナーが朝に元気が出にくい場合、コーヒーを淹れてから、そっと距離をおく。この小さな変化が、良い1日の基盤になることもある。

こうすることで、穏やかなフィードバックループが生まれる。重要なのは、小さく、継続的な変化である。大きく振舞わなければというプレッシャーを感じる必要も、罪悪感を感じる必要もない。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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